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急性膵炎
みぞおちから背中にかけて突き抜けるような激しい痛みが続く――。この痛みは、膵臓の炎症、急性膵炎のサインであることがあります。急性膵炎は、軽症で済むこともあれば、重症化して命に関わることもある、油断できない病気です。
たかしな内科クリニックは、横浜市南区・吉野町駅から徒歩3分の内科・消化器内科です。院内にマルチスライスCTを備えており、急性膵炎が疑われる場合、診察したその日に、CT検査で膵臓の状態を画像で確認します。あわせて血液検査で、膵臓の酵素(アミラーゼ・リパーゼ)や炎症の程度を調べます。このページでは、急性膵炎の症状・原因・診断・治療についてご説明します。
腹痛全体の切り分けについては急な腹痛(急性腹症)と診察当日のCT検査もあわせてご覧ください。
急性膵炎とは
膵臓は、胃の裏側にある細長い臓器です。食べ物を消化する強力な消化液(膵液)と、血糖を調節するホルモン(インスリンなど)をつくっています。
急性膵炎は、本来は腸の中ではたらくはずの膵液が、何らかのきっかけで膵臓そのものを消化してしまい、炎症を起こす病気です。膵臓は背中に近い場所にあるため、痛みがみぞおちだけでなく背中にも広がるのが特徴です。
多くは軽症で回復しますが、一部は重症化し、膵臓の周囲やほかの臓器にまで炎症が及ぶことがあります。重症の場合は集中的な治療が必要になるため、早い段階で診断し、重症度を見極めることが大切です。
急性膵炎の主な原因
急性膵炎の原因の多くは、次の2つで占められます。
- アルコール:長期にわたる多量の飲酒や、一度の大量飲酒が引き金になります
- 胆石:胆石が膵液の出口をふさぐことで起こります(胆石性膵炎)
このほか、中性脂肪(トリグリセリド)が極端に高い場合、特定の薬剤、原因が特定できない場合などがあります。
急性膵炎の症状
みぞおち〜背中の持続する痛み
最も特徴的な症状です。みぞおちやその上あたりに、強い痛みが持続します。痛みは背中側へ回り込むように広がり、前かがみになったり、体を丸めたりすると少し楽になるのが特徴です。仰向けに寝ると痛みが強くなります。
吐き気・嘔吐
痛みに伴って、吐き気や嘔吐が起こります。吐いても痛みは楽になりません。
発熱
炎症により、発熱を伴うことがあります。
飲酒のあとや、脂っこい食事のあとに、こうした症状が現れた場合は、急性膵炎の可能性を考える必要があります。
受診の目安
| 状態 | 受診の目安 |
| みぞおち〜背中の激痛が続く/冷や汗を伴う/嘔吐を繰り返し水分もとれない/意識がもうろうとする | ためらわず救急外来へ(または119番) |
| みぞおちや背中の強い痛みが続く/飲酒後や脂っこい食事のあとに痛みだした/発熱を伴う | その日のうちに受診 |
| みぞおちの違和感が続く/健診で膵臓や中性脂肪の数値異常を指摘された | 早めに受診 |
重症の急性膵炎は、全身の状態が急速に悪化することがあります。みぞおちから背中への激しい痛みが続き、冷や汗や嘔吐を伴う場合は、ためらわず救急要請をご検討ください。
急性膵炎の診断とCT検査
急性膵炎の診断では、症状の確認に加えて、血液検査とCT検査を組み合わせます。
血液検査
膵臓から分泌される酵素(アミラーゼ、リパーゼ)が、血液中で上昇しているかを調べます。あわせて炎症の程度や、全身の状態を確認します。
CT検査
当院では、急性膵炎が疑われる場合、診察したその日にCTを撮影します。CT検査では、次のことがわかります。
- 膵臓が腫れていないか、炎症が周囲にどこまで広がっているか
- 原因となる胆石がないか
- 重症化を示す所見がないか
血液検査で膵炎が疑われても、重症度まではわかりません。CTで炎症の広がりを画像として確認することが、治療方針を決めるうえで重要です。
CT画像の読影は、院長が自ら行います。昭和医科大学横浜市北部病院 消化器センター(世界消化器内視鏡学会〈WEO〉が認定する国際的優良施設)で、多くの腹部CT診断の経験を積んだ日本消化器病学会の消化器病専門医です。問診・診察・血液検査・CTの結果を一つにつなげて、原因と重症度を見極めます。
なお、検査部位や内容によっては、後日あらためて詳細な結果をご報告する場合があります。
急性膵炎の治療
急性膵炎の治療は、重症度によって大きく異なります。
軽症の場合
膵臓を休ませることが治療の基本です。絶食し、点滴で水分や栄養を十分に補い、痛みを抑えながら回復を待ちます。多くは入院のうえで行われます。
重症の場合、原因への対処が必要な場合
重症の急性膵炎は、全身管理が可能な医療機関での集中的な治療が必要です。また、胆石が原因の場合には、胆石に対する処置が必要になることがあります。
当院では、血液検査とCT検査で急性膵炎の重症度と原因を見極め、入院加療や専門的な治療が必要と判断した場合には、速やかに連携医療機関へご紹介します。地域の基幹病院との連携体制を整えており、緊急の対応が必要な場合にも、適切な医療へおつなぎします。
回復後は、原因に応じた再発予防が重要です。アルコールが原因の場合は禁酒、胆石が原因の場合は胆石への対応、中性脂肪が高い場合はその管理について、消化器内科としてサポートします。
費用の目安
医師が検査の必要性を判断した場合、CT検査には健康保険が適用されます。撮影部位や処置内容によって異なりますが、3割負担の方で約6,000円が目安です。
上記は目安の金額です。血液検査などを含む診察全体の費用は、内容によって異なります。詳しくは受診の際にスタッフへお尋ねください。
詳しくはCT検査の費用をご覧ください。
よくあるご質問
Q. お酒を飲んだあとに、みぞおちと背中が痛みます。急性膵炎でしょうか。
飲酒のあとに、みぞおちから背中に抜けるような強い痛みが続く場合は、急性膵炎の可能性があります。とくに、前かがみになると少し楽になる、吐いても痛みが治まらない、といった特徴がある場合は注意が必要です。血液検査(アミラーゼ・リパーゼ)とCT検査で確認できますので、早めに受診してください。
Q. 急性膵炎は入院が必要ですか。
急性膵炎は、軽症であっても膵臓を休ませるための絶食と点滴が必要なため、多くは入院のうえで治療します。重症の場合は、全身管理が可能な医療機関での集中的な治療が必要です。当院ではCT検査で重症度を見極め、入院や専門的な治療が必要と判断した場合には、速やかに連携医療機関へご紹介します。
Q. CT検査は本当に当日に受けられますか。
当院は院内にマルチスライスCTを備えており、診察の結果、医師が必要と判断した場合には、その日のうちに撮影を行います。急性膵炎では、膵臓の炎症の広がりを確認するうえでCTが有用です。検査部位や内容によっては、後日あらためて詳細な結果をご報告する場合があります。
Q. 一度、急性膵炎になりました。また繰り返すことはありますか。
原因が続いている場合は、再発することがあります。アルコールが原因の場合は禁酒、胆石が原因の場合は胆石への対応、中性脂肪が高い場合はその管理が、再発予防に重要です。当院では、消化器内科として原因に応じた再発予防をサポートします。
ご予約・アクセス
みぞおちから背中の痛みでお困りの方は、予約なしでもご来院いただけます。事前にWEB予約またはお電話でご連絡いただけますと、待ち時間の短縮につながります。
- WEB予約:24時間受付
- お電話:045-253-2112
- 所在地:横浜市南区南吉田町2-28(横浜コスタセイス1F)
- アクセス:市営地下鉄ブルーライン「吉野町駅」から徒歩3分/京急本線「黄金町駅」から徒歩7分
- 駐車場:2台
- 診療時間:午前 9:00〜12:00/午後 15:00〜18:00(最終受付は診療終了30分前)
- 休診日:水曜終日・土曜午後・日曜午後