コラム
急な激しい腹痛!虫垂炎(盲腸)や結石を即座に見抜くCT検査の威力
突然の激しい腹痛は、生命に関わる病気のサインである可能性があります。「少し様子を見れば治るかもしれない」と思っていても、虫垂炎(盲腸)の場合は時間が経つにつれて穿孔(破れること)のリスクが高まり、腹膜炎へと進展することがあります。尿管結石も、激痛を伴う急性の疾患です。
こうした急性腹症の診断において、CT検査は非常に重要な役割を果たします。当院では高性能CTスキャンを導入しており、急な腹痛の原因を迅速に特定する対応を行っています。
急性腹症とは?見逃してはいけない腹痛の原因
「急性腹症」とは、急激に発症した腹痛を伴う病態の総称です。原因は多岐にわたりますが、緊急性が高い主な疾患には次のものがあります。
- 虫垂炎(盲腸):右下腹部の痛みが代表的。進行すると穿孔・腹膜炎へ
- 尿管結石:激しい腰〜側腹部の痛み。血尿を伴うことも
- 腸閉塞(イレウス):腸が詰まり、激しい腹痛・嘔吐が起こる
- 急性胆嚢炎・胆石発作:右上腹部〜背中への痛み
- 消化管穿孔:胃や腸に穴が開いた状態。緊急手術が必要なことも
これらはいずれも早期診断と適切な対処が重要な疾患です。「どこが痛いか」「いつから痛いか」「どんな痛みか」によって原因が異なるため、CT検査による正確な診断が不可欠です。
虫垂炎の診断でCT検査が果たす役割
虫垂炎(盲腸)は腹部の右下にある虫垂に炎症が起きる病気です。初期は食欲不振・吐き気・軽い腹痛から始まり、徐々に右下腹部の痛みが強くなるのが典型的な経過ですが、症状の出方は個人差が大きく、診断が難しいケースもあります。
CT検査では虫垂の腫大・周囲の炎症・穿孔の有無を直接評価できるため、診断の確実性が大きく向上します。血液検査(白血球増加・CRP上昇)と組み合わせることで、より正確な判断が可能です。穿孔前に診断・治療が行われれば、腹腔鏡手術での対応も可能になります。
尿管結石・腎結石の診断にもCTが有効
尿管結石は、腎臓で作られた石が尿管に詰まることで激しい疝痛発作(突然の激痛)を引き起こす疾患です。脇腹から下腹部・股間にかけての激しい痛みが特徴で、血尿を伴うことがあります。
CT検査(特に単純CT)は尿管結石の検出において非常に優れており、結石の位置・大きさ・尿路の状態を正確に評価することができます。エコーでは見えにくい尿管中部の結石もCTであれば確認できます。結石の大きさによって自然排石が見込めるか、泌尿器科での処置が必要かの判断材料になります。
こんな腹痛のときはすぐに受診を
以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。当院ではCT検査による迅速な原因特定に対応しています。
- 突然の激しい腹痛が続いている
- 右下腹部が特に痛い(虫垂炎の可能性)
- 腰〜側腹部の激痛+血尿がある(尿管結石の可能性)
- 吐き気・嘔吐を伴う腹痛がある
- 発熱と腹痛が同時にある
- 腹痛が時間とともに増強している
当院のCT検査と受診案内
当院では高性能CTスキャンを導入しており、急性腹症が疑われる場合の迅速な画像診断に対応しています。CT検査の結果は院長が直接ご説明し、緊急性が高いと判断された場合は速やかに高度医療機関へご紹介します。「急に腹痛がひどくなった」「何の痛みか不安」という方はお早めにご相談ください。