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メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームについて
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積に加えて、高血圧、糖代謝異常、脂質代謝異常のうち2つ以上を合併している状態を指します。単に太っているだけでなく、内臓の周りに脂肪がつくことで、さまざまな生活習慣病を引き起こしやすくなるのが特徴です。
初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、放置すると動脈硬化が静かに進行し、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる重大な疾患のリスクを急激に高めるためサイレントキラーとも呼ばれています。また、脂肪肝やNASH(非アルコール性脂肪肝炎)、さらには大腸ポリープや大腸がん、胃がんといった消化器疾患との関連も深く、全身の健康状態を総合的に管理していくことが非常に重要となります。
当院では内科専門医の視点から、見えないリスクを早期に発見し、患者様お一人お一人の状態に合わせた丁寧な診療を行っております。
メタボリックシンドロームの症状について
メタボリックシンドローム自体は、初期の段階では痛みや苦しさなどの明確な自覚症状が現れることはほとんどありません。しかし、健康診断の結果や日常のちょっとした身体の変化として、以下のようなサインが見られることがあります。
- ぽっこりとお腹が出ている(内臓脂肪の蓄積)
- 健康診断で血圧が高めであると指摘された
- 血液検査で血糖値やHbA1cが高めである
- コレステロールや中性脂肪の数値に異常がある
- 少し動いただけで息切れがする、疲れやすい
- 睡眠中にいびきをかく、または呼吸が止まることがある
- 喉が渇きやすい、尿の回数が増えた
メタボリックシンドロームの診断と検査について
メタボリックシンドロームの診断は、腹囲の測定をはじめとする基本的な身体測定と血液検査などを組み合わせて行います。さらに当院では、内臓脂肪の正確な評価や、合併しやすい消化器疾患・がんなどの隠れた病変を見逃さないために、高度な医療機器を用いた精密検査を提供しています。
身長体重測定および血圧測定
基本的な身体状況を把握するため、身長、体重、腹囲の測定を行います。また、診察室での血圧測定に加え、ご自宅での家庭血圧の測定指導も行い、日々の変動を正確に把握します。
血液検査・尿検査
脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症、肝機能障害などの有無を確認します。これらの数値は動脈硬化のリスクを評価する上で欠かせない指標となります。
内臓脂肪CT検査(メタボ検診)
当院ではCTを導入しており、即日で精度の高い検査が可能です。腹囲の測定だけでは正確に分からない内臓脂肪の面積をCT画像で直接測定し、視覚的にも分かりやすくご説明します。ご自身のリスクを明確に把握することで、生活習慣改善の大きなモチベーションに繋がります。
腹部CT検査
メタボリックシンドロームに合併しやすい脂肪肝や胆石、さらに沈黙の臓器と呼ばれる膵臓や肝臓の腫瘍性病変を短時間で詳しく調べます。緊急性の高い症状がある場合でも即日での診断が可能です。
腹部超音波検査(エコー)
放射線による被曝がなく、身体への負担がない検査です。肝臓に脂肪が蓄積していないか、その他の腹部臓器に異常がないかをリアルタイムの画像で確認します。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
肥満や生活習慣の乱れは、逆流性食道炎や胃がんなどのリスク要因にもなります。当院の胃カメラ検査は、鎮静剤を使用し眠っている間に終わる苦しくない工夫を取り入れております。また、極細スコープを用いた経鼻内視鏡にも対応しており、不安なく受けていただけます。
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
メタボリックシンドロームの方は、大腸ポリープや大腸がんの発生リスクが高いことが分かっています。当院ではAI技術を搭載した大腸カメラを導入し、微小な病変も見逃さない精密な検査を行っています。水浸法やCO2送気を活用した痛みに配慮した検査であり、発見されたポリープはその場で日帰り切除(コールドポリペクトミー)が可能です。
メタボリックシンドロームの治療法について
メタボリックシンドロームの治療の最大の目的は、内臓脂肪を減らし、動脈硬化の進行を食い止めることです。まずは生活習慣の改善からスタートし、必要に応じて医療の力でコントロールしていきます。
生活習慣の改善
食事療法と運動療法が治療の基本となります。食事面では、適切なカロリー摂取を心がけ、塩分や糖分、アルコールの過剰摂取を控えるよう指導いたします。運動面では、ウォーキングなどの有酸素運動を日常的に取り入れることで、効率よく内臓脂肪を燃焼させることができます。院長をはじめ当院のスタッフが、無理なく継続できる方法を一緒に見つけてサポートいたします。
薬物療法
生活習慣の改善だけでは血圧、血糖値、脂質のコントロールが不十分な場合や、すでに動脈硬化のリスクが非常に高いと判断される場合には、薬物療法を開始します。高血圧症、脂質異常症、糖尿病など、それぞれの症状に合わせた内服薬を適切に処方し、心筋梗塞や脳卒中などの重大な合併症を未然に防ぎます。
メタボリックシンドロームの予防について
メタボリックシンドロームは、日々の生活習慣の積み重ねが大きく影響するため、毎日の心がけと定期的な健康チェックが予防の要となります。
定期的な健康診断と精密検査の受診
年に一度は特定健診などの健康診断を受け、ご自身の数値を把握することが大切です。また、数値に異常がなくても、年齢や生活習慣によっては大腸がんや胃がんなどのリスクが潜んでいることがあります。定期的に当院の内臓脂肪CT検査や、苦痛の少ない胃カメラ・AI大腸カメラを受けていただくことで、病気の芽を早期に発見し、健康な未来を守ることが可能です。
バランスの良い食生活の維持
食べ過ぎに注意し、野菜を多く取り入れた栄養バランスの良い食事を心がけることが内臓脂肪の蓄積を防ぎます。特に夜遅い時間の食事や、間食、糖質の多い飲料などは控えるよう意識することが重要です。
日常的な運動習慣の定着
激しいスポーツをする必要はありませんが、通勤時に一駅分歩く、階段を積極的に使うなど、日常生活の中で身体を動かす機会を増やすことが予防に繋がります。日々の適度な活動が、健全な代謝を維持する基盤となります。