コラム
胃カメラ前日・当日の食事と注意事項|検査をスムーズに受けるために
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、食道・胃・十二指腸の状態を直接観察できる精密な検査です。検査を正確に行うためには、前日・当日の食事内容や過ごし方にいくつかの注意点があります。これらを守ることで、検査の精度を高め、より安全に受けることができます。
「何を食べていいのか」「薬はどうすればいいのか」「検査当日は何時に来ればいい?」など、初めて受ける方が抱きやすい疑問をまとめました。当院でも受診前に詳しくご説明しますが、あらかじめ流れをご確認いただくと安心です。
検査前日の注意事項
検査前日は、食事内容と時間帯に気をつけることが大切です。消化に時間がかかる食べ物や、胃壁に残りやすい食べ物を避けることで、翌日の検査をスムーズに行えます。
前日の食事のポイント
前日の夕食は消化の良いものを選び、できれば午後9時頃までに済ませてください。脂肪分の多い食事(揚げ物・焼肉・バター料理など)は消化に時間がかかるため避けてください。繊維質の多い野菜(ごぼう・れんこん・きのこ類)や海藻類、こんにゃくなども胃壁に残りやすいため控えたほうが無難です。
牛乳・乳製品・アルコールは前日から控えていただくことをお勧めします。特にアルコールは胃粘膜を刺激して観察を妨げる場合があります。水・お茶などの飲み物は前日夜まで通常どおり飲んでいただいて構いません。
前日に避けたほうがよい食べ物
- 揚げ物・脂肪分の多い肉料理
- ごぼう・れんこん・きのこ・海藻類・こんにゃく
- 牛乳・乳製品(ヨーグルト含む)
- アルコール(ビール・日本酒・ワインなど)
- コーヒー・緑茶(タンニンが胃壁に影響する場合があります)
検査当日の注意事項
検査当日は原則として絶食です。胃の中が空の状態にすることで、内視鏡で隅々まで観察できるようになります。また、万が一嘔吐が起きた場合の誤嚥リスクを防ぐためにも、絶食は重要な準備です。
当日の飲食ルール
当日の朝食は摂らないでください。水・白湯・スポーツドリンク(砂糖なし)は検査の2時間前まで少量であれば飲んでいただけます。ただし、牛乳・コーヒー・ジュース・炭酸飲料は検査当日も控えてください。ガムや飴も唾液分泌を促し胃液が増えるため、当日は避けてください。
常用薬の扱い
普段から薬を服用している方は、事前に必ず医師にお伝えください。血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)は、検査での生検やポリープ切除の際に出血リスクが高まるため、休薬が必要な場合があります。糖尿病の薬・インスリンも絶食中の服用は避けてください。高血圧・心臓病などの薬は少量の水で服用できることが多いですが、医師の指示に従ってください。
鎮静剤(麻酔)を使用する場合の注意
当院では希望される方に鎮静剤(静脈麻酔)を使用した検査を提供しています。眠っているような状態で検査を受けられるため、苦痛を大幅に軽減できます。ただし、鎮静剤を使用する場合はいくつかの追加の注意事項があります。
鎮静剤使用時の特別な注意事項
- 検査当日は自動車・バイク・自転車の運転が禁止です(当日は公共交通機関かタクシーでお越しください)
- 検査後30〜60分程度、リカバリールームでお休みいただきます
- 検査後も眠気・ふらつきが残ることがあるため、重要な会議や作業を当日に入れないことをお勧めします
- 同伴者がいると安心ですが、必須ではありません
検査当日の流れ
検査当日は、受付→問診票記入→着替え・前処置→検査→リカバリー→結果説明という流れで進みます。来院から結果説明まで、鎮静剤なしの場合は約1〜1.5時間、鎮静剤ありの場合は約2〜2.5時間を目安にしてください。
検査前の前処置
検査前に、のどの麻酔(ゼリー状または液体のスプレー)を行います。これにより、スコープを挿入する際の不快感が軽減されます。また、胃の中の泡を取り除く消泡剤を飲んでいただきます。これによって胃壁の観察がしやすくなり、見落としを防ぐことができます。
検査と結果説明
検査自体は通常10〜15分程度で終了します。検査終了後はリカバリー(休憩)の後、画像をお見せしながら結果をご説明します。気になる所見があった場合は、その場で詳しくお伝えし、次のステップ(再検査・生検結果の確認・治療方針など)についてもご説明します。
検査前に準備しておくこと
スムーズに検査を受けていただくために、以下の点を事前に確認・準備しておいてください。
- 現在服用中の薬リスト(お薬手帳があれば持参してください)
- アレルギーの有無(特に薬物アレルギー)
- 過去の内視鏡検査の記録(あれば)
- 鎮静剤を使用する場合は当日の交通手段の確認
初めての胃カメラで不安を感じている方も、事前に疑問点をまとめておくと受診当日がスムーズです。当院では検査前に丁寧に説明しますので、気になることは遠慮なくお尋ねください。