コラム
大腸がんの初期症状はある?早期発見のために知っておきたい「沈黙」の怖さ
大腸がんは日本人に最も多いがんのひとつであり、特に女性のがん死亡原因の第1位です。しかし大腸がんには「初期症状がほとんどない」という特徴があり、自覚症状が現れたときにはすでに進行しているケースも少なくありません。
当院では消化器内科専門の院長が大腸カメラを用いた精密検査を行い、早期発見・早期治療を支援しています。症状がなくても定期的な検査を受けることが、大腸がんから身を守る最も有効な手段です。
大腸がんが「沈黙のがん」と呼ばれる理由
大腸がんは初期段階での自覚が難しく、だからこそ早期発見が難しいとされています。その背景を理解しておきましょう。
大腸がんが粘膜の表面に発生した初期段階(ステージ0〜ステージI)では、痛みや出血などの症状がほとんど現れません。大腸は腹腔内に広いスペースがあるため、腫瘍がある程度大きくなるまで臓器への圧迫感も生じにくいのです。
また自覚症状があったとしても、「便秘かな」「痔だろう」と自己判断されてしまい、受診が遅れるケースも多くあります。症状が明確になってから受診すると、ステージIIIやIVに進行していることがあり、治療の選択肢が狭まります。
大腸がんで現れることのある症状
初期には症状がないとはいえ、ある程度進行すると何らかのサインが現れることがあります。見逃さないようにしましょう。
大腸がんで現れることのある症状として、血便または便に血が混じる、便が細くなる、残便感・便秘と下痢を繰り返す、腹部の痛みや張り、原因不明の体重減少、慢性的な貧血(疲れやすい・立ちくらみ)などがあります。
これらの症状は痔や過敏性腸症候群などでも現れることがあるため、症状だけで大腸がんを否定することはできません。複数の症状が重なっている場合や、症状が数週間以上続く場合は早めの受診が必要です。
便潜血検査の陽性は見逃せない
健診で行われる便潜血検査は、大腸がんの早期発見に有効なスクリーニング検査です。陽性の場合は必ず精密検査を受けましょう。
便潜血検査は、便に微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。大腸がんやポリープからのわずかな出血を検出できる可能性があります。しかし便潜血が陰性でも大腸がんが存在する可能性はゼロではありません。
便潜血陽性と判定された場合は、自覚症状がなくても必ず大腸カメラによる精密検査を受けることが推奨されます。「症状がないから大丈夫」という判断は危険です。早期であれば内視鏡での切除が可能なケースも多く、早期発見が治療成績を大きく左右します。
大腸がんの早期発見に大腸カメラが重要な理由
大腸がんの早期発見には大腸カメラが最も確実な検査方法です。その理由と役割を確認しておきましょう。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)は、大腸の粘膜を内側から直接観察できる検査です。5mm以下の小さなポリープや早期がんも発見でき、その場で切除(ポリープ切除)することも可能です。
当院ではAIを搭載した大腸カメラを使用しており、微細な病変の検出を支援する体制を整えています。院長はAIを活用した大腸カメラ画像解析に関する論文執筆実績を持ち、精度の高い診察を行っています。鎮静剤を使用することで苦痛を抑えながら受けていただけます。
何歳から、どのくらいの頻度で受けるべきか
大腸がんリスクに応じた検査頻度を知っておくことで、適切なタイミングで受診できます。
一般的に40歳以上から大腸がんのリスクが高まります。症状がない方でも、40歳を過ぎたら一度は大腸カメラを受けることをおすすめします。前回の検査で異常なし・ポリープなしだった場合は5年程度の間隔での受診が目安です。
家族に大腸がんの方がいる場合や、以前にポリープを切除した方は、より短い間隔での検査が推奨されます。リスクに合わせた受診スケジュールを担当医と相談して決めることが大切です。
症状がなくても、定期的な大腸カメラで早期発見を
大腸がんを早期発見するためには、症状が出る前からの定期検査が最も重要です。
「症状がないから検査はまだ早い」という考えが、大腸がんの発見を遅らせてしまいます。自覚症状がないうちに受診し、異常なしと確認できれば安心につながります。もし早期のがんやポリープが見つかれば、その時点で対処することが可能です。
吉野町駅徒歩3分の当院では、鎮静剤を使った苦痛の少ない大腸カメラを実施しています。日曜検査対応・WEB予約24時間受付で、気軽に受診できる環境を整えています。まずはお気軽にご相談ください。