コラム

大腸カメラ検査

AI診断支援と内視鏡専門医による大腸カメラ|見落としのリスクを減らす取り組み

大腸カメラで大切なのは、ポリープや早期の大腸がんを、できるだけ取りこぼさずに見つけることです。その精度は、内視鏡医の技術と、使用する機器の両方によって決まります。

このコラムでは、当院の大腸カメラが取り入れているAI診断支援(CADe)と、専門医の技術について、その根拠とあわせてご説明します。便潜血陽性の全体像や受診の流れについては、便潜血検査で陽性と言われた方へをご覧ください。

大腸カメラの精度は、何で決まるのか

大腸カメラは、大腸の粘膜を直接観察する検査です。しかし、ひだの裏や屈曲部には死角があり、平坦な病変や小さなポリープは、熟練した医師でも見つけにくいことがあります。だからこそ、見落としのリスクをできる限り減らすための工夫が重要になります。

当院では、その工夫として、AI診断支援システムと、内視鏡専門医の技術を組み合わせています。

AI診断支援システム(CADe)とは

当院が導入しているAI診断支援システム(CADe:コンピュータ支援による病変検出)は、内視鏡の映像をリアルタイムで解析し、ポリープなどの病変が疑われる部分を医師に知らせる技術です。

大切なのは、AIはあくまで医師の観察を支援する役割だという点です。AIが指摘し、最終的な判断と処置は内視鏡専門医が行います。医師の目とAIによる、いわばダブルチェックの体制です。

「AIに頼ると医師の腕が落ちる」わけではありません

「AIに頼ると、医師の発見力が落ちるのでは」と心配される方もいます。しかし、これはあてはまりません。

院長が経験を積んだ昭和医科大学横浜市北部病院 消化器センターが実施した4,712件の前向き観察研究では、CADeを導入することで、内視鏡医の腺腫発見率(ADR=どれだけポリープを見つけられたかの指標)が向上したことが報告されています。もともと発見率の高い熟練医師でも、CADeの併用でさらに検出率が改善したとされ、AIの活用が医師の技術低下につながるという懸念は否定されています。

※これは院長が在籍していた施設での研究成果であり、当院での検査成績を示すものではありません。

つまり、AIと医師の技術が組み合わさることで、見落としのリスクをより低く抑えられると考えられます。

研究に取り組んできた専門医が担当します

検査は、院長が担当します。昭和医科大学横浜市北部病院 消化器センター(世界消化器内視鏡学会〈WEO〉が認定する国際的優良施設)で内視鏡検査・治療の経験を積んだ、日本消化器内視鏡学会の消化器内視鏡専門医です。

院長は、AIを活用した大腸カメラ画像解析や、早期大腸がんのリンパ節転移予測に関する研究・論文執筆の実績を持ちます。こうした学術的な裏づけのある視点を、日々の検査に活かしています。

小さな病変・平坦な病変への対応

便潜血陽性の原因となった病変が、小さなポリープや平坦な病変であることは珍しくありません。こうした病変は目で見るだけでは見つけにくく、AI診断支援によって検出しやすくなります。精密検査を受けるなら、AIを併用している施設で受けることをおすすめする理由が、ここにあります。

見つかったポリープ・早期がんへの対応

大腸カメラでは、観察だけでなく、その場で組織を採取(生検)したり、ポリープを切除したりできます。

  • ポリープが見つかった場合:小さなものであれば、多くは検査当日に切除できます。当院では電気を使わないコールドポリペクトミーを採用しており、出血や穿孔のリスクを抑えた方法です。ほとんどの方が日帰りで帰宅できます。
  • 早期の大腸がん(T1がん)の場合:状況によっては内視鏡での切除が可能なことがあります。切除後は、がんがリンパ節に広がっていないかを判断するための病理検査を行います。院長は大腸がんのリンパ節転移予測に関する研究実績を持ち、この判断を学術的な根拠にもとづいて行います。

検査は鎮静剤(静脈内鎮静法)を用い、うとうとした状態で受けていただけます。

よくあるご質問

Q. AIが病変を見つけてくれるなら、医師は見なくてよいのですか。

いいえ。AIはあくまで医師の観察を支援する役割で、病変が疑われる部分を知らせるだけです。最終的にそれが治療の必要な病変かどうかを判断し、処置を行うのは内視鏡専門医です。医師の目とAIの両方でチェックすることに意味があります。

Q. AIを使えば、見落としはゼロになりますか。

ゼロにはなりません。大腸カメラには、ひだの裏の死角や、平坦で見つけにくい病変など、原理的な限界があります。AI診断支援は、その見落としのリスクをできるだけ低く抑えるための技術です。だからこそ、医師の技術とAIを組み合わせることが大切だと考えています。

Q. 検査はいつ受けられますか。準備は必要ですか。

大腸カメラには前処置(前日の食事制限と当日の腸管洗浄)が必要なため、まず診察を受けていただき、後日に検査日をお取りします。便潜血陽性の方は、遅くとも数か月以内を目安に受けることをおすすめします。準備の方法は事前に詳しくご説明します。

ご予約・アクセス

便潜血検査で「要精密検査」と言われた方は、どうぞお早めにご相談ください。

  • WEB予約:24時間受付
  • お電話:045-253-2112
  • 所在地:横浜市南区南吉田町2-28(横浜コスタセイス1F)
  • アクセス:市営地下鉄ブルーライン「吉野町駅」から徒歩3分/京急本線「黄金町駅」から徒歩7分
  • 駐車場:2台
  • 日曜日:午前は完全予約制。日曜の内視鏡検査に対応しています

WEB予約はこちら]

関連ページ

045-253-2112 09:00~12:00/15:00~18:00