コラム

CT検査

造影剤を使うCTと使わないCT(単純CT)、何が違う?安全性と副作用について

「CT検査を受けるように言われたけど、造影剤って何?注射するの?副作用は大丈夫?」そんな疑問や不安をお持ちの方も多いかと思います。CT検査には「単純CT(造影剤なし)」と「造影CT(造影剤あり)」の2種類があり、それぞれ目的や適応が異なります。

当院では高性能CTスキャンを導入しており、目的に応じた適切な検査をご提案しています。このページでは、2種類のCT検査の違い・造影剤の安全性・副作用への対応について、わかりやすくご説明します。

単純CT(造影剤なし)とは

単純CTは、造影剤を使用せずにX線を照射して体の断面を撮影する検査です。前処置や注射が不要で、検査時間が短く(通常5〜10分程度)、来院当日にすぐ行えることが多いです。

主に以下の目的で使用されます。

  • 骨折・外傷の確認
  • 頭部CT(脳出血・脳梗塞・脳腫瘍のスクリーニング)
  • 尿管結石の診断(石はCTで高輝度に映るため造影剤不要)
  • 肺の病変スクリーニング(肺がん検診・肺CT)
  • 緊急時の急性腹症の初期評価

単純CTは費用が比較的低く、アレルギーや腎機能の問題を抱える方でも受けやすい検査です。

造影CT(造影剤あり)とは

造影CTは、ヨード系造影剤を静脈から点滴・注射して撮影する検査です。血管・臓器・腫瘍などの組織を際立たせることができるため、病変の性質や広がりをより詳細に把握できます。

主に以下の目的で使用されます。

  • 腫瘍(がん)の性質評価・転移の確認
  • 肝臓・膵臓・腎臓などの臓器病変の精密評価
  • 血管の状態確認(大動脈瘤・肺塞栓など)
  • 炎症の広がり・膿瘍の確認
  • 手術前の詳細な解剖情報の取得

造影CTは診断精度が高い一方、事前の準備や禁忌事項の確認が必要です。

造影剤の副作用と安全性について

造影剤を使用する際、まれに副作用が起こることがあります。主な副作用には以下のものがあります。

  • 軽微な反応(発生頻度:数%程度):注射部位の熱感・かゆみ・じんましん・吐き気など。多くは一時的で自然に治まります。
  • 中等度の反応(発生頻度:0.1〜1%程度):嘔吐・血圧低下・気管支けいれんなど。医療スタッフが適切に対処します。
  • 重篤なアレルギー反応(発生頻度:0.01〜0.1%以下):アナフィラキシーショックなど。非常にまれですが、可能性があるため検査前に問診を十分に行います。

当院では造影剤使用前に問診票の記載と医師による確認を行い、リスクが高いと判断された方には単純CTや代替検査をご提案しています。過去に造影剤アレルギーのある方・腎機能が低下している方・ぜんそくをお持ちの方は事前にお申し出ください。

造影剤を使えない場合の対応

以下のような場合、造影CTが難しいことがあります。

  • 過去に造影剤アレルギーを起こしたことがある方
  • 腎機能が著しく低下している方(造影剤性腎症のリスク)
  • 甲状腺機能亢進症の治療中の方
  • ビグアナイド系糖尿病薬(メトホルミンなど)を服用中の方(事前に休薬が必要な場合あり)
  • 妊娠中の方

このような場合でも、単純CTや超音波検査・MRIなど代替となる検査で情報を得ることが可能です。どの検査が適切かは、症状や目的に応じて院長が判断いたします。まずはご相談ください。

当院のCT検査について

当院では高性能CTスキャンを導入しており、単純CTによる即日診断が可能です。腹部・胸部・頭部・内臓脂肪CTなど幅広い部位に対応しており、緊急性の高い症状(激しい腹痛・胸痛・頭痛など)も当日対応できる体制を整えています。

造影CTが必要な場合や、より精密な検査が必要と判断した場合は、連携する高度医療機関へ速やかにご紹介します。「CT検査を受けたいが、造影剤が心配」「自分にはどちらが必要か」など、気になることは遠慮なくご相談ください。

045-253-2112 09:00~12:00/15:00~18:00