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胆石症・胆嚢炎
胆石症・胆嚢炎について
胆石症とは、肝臓で作られる消化液である胆汁の成分が固まり、胆嚢や胆管の中に結石ができる疾患です。結石が存在するだけでは無症状のことも多いですが、結石が胆管に詰まることで強い痛みを引き起こすことがあります。また、この結石が原因で胆嚢に細菌感染や炎症が起こった状態を胆嚢炎と呼びます。
脂肪肝や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病を抱えている方は胆石ができやすい傾向にあるため、お腹の不調を感じた際は他の内科疾患の可能性も含めて総合的に状態を把握する必要があります。
胆石症・胆嚢炎の症状について
結石の大きさや位置、炎症の有無によって症状の現れ方は異なります。健康診断などで偶然発見される無症状のケースから、救急受診が必要なほどの激痛を伴うケースまで様々です。
- 右上の腹部やみぞおちの激しい痛み
- 背中や右肩に抜けるような痛み
- 吐き気や嘔吐
- 発熱や悪寒
- 食後の胃もたれや腹部の膨満感
- 皮膚や白目が黄色くなる黄疸
胆石症・胆嚢炎の診断と検査について
当院では、問診で腹痛の部位や痛みの性質、食事との関連を詳しく伺った上で、原因を特定するための迅速な検査を行います。他の消化器疾患と症状が似ている場合が多いため、各種検査を組み合わせて的確な診断を導き出します。
超音波検査(エコー)
腹部に超音波を当てて、胆嚢内の結石の有無や胆嚢の腫れ、壁の厚さを確認します。被曝の心配がなく、その場でリアルタイムに状態を把握できる身体に負担の少ない検査です。
腹部CT検査
当院では高度な画像診断が可能なCTを導入しており、即日での検査に対応しています。エコー検査では見えにくい部位の結石や、周囲の臓器への炎症の広がりを詳細に確認できます。急な激しい腹痛など、緊急性の高い症状がある場合でも迅速に原因を特定することが可能です。
血液検査
炎症の程度を示す白血球数やCRP、肝機能、胆道系の酵素の異常を確認し、症状の重症度を客観的に評価します。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
みぞおちの痛みや吐き気といった症状は、胃潰瘍やアニサキス症、逆流性食道炎などの胃腸疾患でも見られます。これらの疾患を除外診断するため、必要に応じて胃カメラを実施します。当院では鎮静剤を使用し、経鼻にも対応した極細スコープを用いた苦しくない検査を行っております。
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
腹痛の原因が大腸憩室症や虚血性大腸炎、大腸がんなどではないかを確認するために実施することがあります。当院の大腸カメラはAIを導入しており、水浸法やCO2送気を用いた痛みに配慮した検査を提供しています。
胆石症・胆嚢炎の治療法について
結石の大きさや症状の有無、炎症の程度に応じて治療方針を決定します。患者様の状態に合わせて、経過観察から医療連携による外科的治療まで適切なアプローチを提案いたします。
経過観察および食事指導
無症状の胆石症の場合は、すぐに治療を行う必要はありませんが、発作を防ぐための食事指導を行います。脂肪分の多い食事を控え、規則正しい食生活を送ることが重要です。定期的に腹部CT検査や超音波検査を行い、結石の大きさや胆嚢の状態をチェックして経過を追います。
薬物療法
胆石による軽い痛みや炎症がある場合は、痛みを和らげる鎮痛薬や、細菌感染を抑えるための抗生物質などを投与します。また、コレステロール系の小さな結石であれば、結石を溶かすための内服薬を使用することもありますが、効果が現れるまでに時間がかかるため根気強い内服管理が必要です。
手術連携
頻繁に痛みの発作を繰り返す場合や、急性胆嚢炎を起こして重症化のリスクがある場合は、根本的な治療として胆嚢を摘出する手術が必要となります。手術が適応と判断した場合は、速やかに適切な高度医療機関をご紹介し、スムーズに治療を引き継ぎます。
胆石症・胆嚢炎の予防について
胆石の形成には、日々の食事や生活習慣が深く関わっています。結石を作らないこと、そして結石がある場合は発作を起こさないための予防策を日常に取り入れることが大切です。
食生活の改善
コレステロールの過剰摂取は胆石の大きな原因となります。脂っこい食事やカロリーの高い食事を控え、食物繊維を多く含む野菜や海藻類を積極的に取り入れることが大切です。規則正しい時間に食事を摂ることも胆汁のうっ滞を防ぐ効果があります。
適度な運動と体重管理
肥満は胆石症のリスクを高めるため、日常的な運動を取り入れて適正な体重を維持することが推奨されます。メタボリックシンドロームや内臓脂肪の蓄積を指摘されている方は、当院の内臓脂肪CT検査などでご自身の状態を把握し、生活習慣病全体をしっかりと管理していくことが胆石の予防にもつながります。