コラム
大腸カメラは痛い?痛くない?当院が実践する「苦痛を減らす挿入技術」の秘密
大腸カメラ(下部消化管内視鏡)を受けようと思っても、「痛そう」「怖い」というイメージから足が遠のいてしまう方は少なくありません。過去に検査で辛い思いをしたという声も、受診のためらいにつながっています。しかし内視鏡技術と検査環境は、この数年で大きく進歩しています。
当院では鎮静剤を使用した大腸カメラを実施しており、苦痛を最小限に抑えることを大切にしています。院長は昭和大学横浜市北部病院 消化器センターでの豊富な内視鏡経験を持ち、複数の挿入技術を組み合わせることで、できるだけ快適に検査を受けていただける体制を整えています。
大腸カメラが「痛い」と言われる理由
大腸カメラの苦痛がどこから生じるのかを知ることが、不安解消の第一歩です。その仕組みを整理しておきましょう。
大腸は体の中で複雑に曲がりくねった形をしています。内視鏡カメラを奥まで進める際に、腸が引っ張られたり空気が入りすぎたりすることで、腹部の違和感や痛みが生じることがあります。また技術的に難しい曲がり角(S状結腸など)を通過するときに、腸壁に圧がかかることで不快感が増すケースもあります。
こうした苦痛の多くは、検査技術と検査環境の工夫によって大幅に軽減できます。単に「痛い検査」と思い込まずに、最新の取り組みを知っていただくことが大切です。
苦痛を減らす3つのアプローチ
当院では苦痛を軽減するために複数の方法を組み合わせています。それぞれの特徴をご紹介します。
まず鎮静剤(静脈麻酔薬)を使用した検査です。鎮静剤を投与することで、ウトウトした状態のまま検査を受けることができます。検査中の記憶がほとんど残らないため、苦痛感を感じにくくなります。検査後は短時間の休憩が必要ですが、多くの方が「気づいたら終わっていた」とおっしゃいます。
次に軸保持短縮法(じくほじたんしゅくほう)という挿入技術です。腸を引っ張らずに短縮しながらカメラを進める手法で、腸への負担を抑えることができます。腸が伸びることで生じる引っ張り痛を防ぐ効果があります。
さらに水浸法(すいしんほう)とCO2送気という工夫もあります。空気の代わりに水や体内に吸収されやすいCO2(二酸化炭素)を使うことで、検査後の腹部膨満感を軽減できます。検査後に「お腹が張って苦しい」という不快感も、この工夫によって抑えることが可能です。
鎮静剤を使うと何が変わるのか
鎮静剤の使用が検査体験にどう影響するか、具体的にご説明します。不安を持つ方に知っておいていただきたいことがあります。
鎮静剤を使用した大腸カメラは、うとうとした半睡眠状態で行うため、検査中の不快感を感じにくくなります。完全な全身麻酔とは異なり、呼びかけには反応できる程度の浅い鎮静です。検査時間は通常20〜30分程度で、観察のみの場合はさらに短い場合もあります。
検査後はリカバリースペースで30〜60分ほど休んでいただきます。その日は車・バイク・自転車の運転はお控えいただく必要がありますので、公共交通機関または付き添いの方との来院をお願いしています。体への負担が少ない方法ですので、特に初めて大腸カメラを受ける方に積極的にご活用いただいています。
「前に受けたら痛かった」という方へ
以前の検査で辛い経験をされた方にも、ぜひ知っていただきたいことがあります。今の大腸カメラは以前とは異なります。
内視鏡技術は年々進歩しており、機器の性能も向上しています。また術者の技術・経験・使用する技法によっても、検査の快適さは大きく変わります。「昔痛かったから」という理由でずっと受診を避けていると、大腸ポリープや大腸がんの発見が遅れてしまうことがあります。
「前回の検査が辛かった」という方は、その経験をぜひ診察時にお伝えください。鎮静剤の使用や挿入技術の工夫など、最適な方法を一緒に検討いたします。
大腸カメラを受けるなら、技術と環境を選んで
大腸カメラの快適さは、施設の環境と術者の技術に大きく左右されます。受診先を選ぶ際はぜひ参考にしてください。
当院では鎮静剤・軸保持短縮法・水浸法・CO2送気を組み合わせた苦痛軽減策を実施しています。院長はAI搭載の大腸カメラを使用しており、小さな病変も見逃さない体制で診察にあたっています。日曜日も内視鏡検査に対応していますので、平日に時間が取りにくい方にもご利用いただけます。吉野町駅徒歩3分と通いやすい立地です。WEB予約は24時間受け付けていますので、まずはお気軽にご予約ください。