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虫垂炎(盲腸)
「盲腸」の名で知られる虫垂炎は、誰もが一度は耳にしたことのある、身近な病気です。しかし実際には、初期の症状が胃腸炎や便秘と見分けにくく、診断が遅れると命に関わることもある、油断できない病気でもあります。
たかしな内科クリニックは、横浜市南区・吉野町駅から徒歩3分の内科・消化器内科です。院内にマルチスライスCTを備えており、診察したその日に、虫垂の腫れや炎症を画像で確認します。手術が必要と判断した場合は、速やかに連携医療機関へご紹介します。このページでは、虫垂炎の症状・経過・診断・治療について、消化器内科の視点でご説明します。
なお、「右下腹部が痛い」という症状からの見分け方については、右下腹部が痛いもあわせてご覧ください。
虫垂炎(盲腸)とは
虫垂は、大腸の始まりの部分(盲腸)から、細い管のように突き出た数センチの臓器です。この虫垂の内部に、便のかたまり(糞石)や異物が詰まり、細菌が増えて炎症を起こした状態が虫垂炎です。
「盲腸」という呼び名が広く使われていますが、正確には炎症を起こしているのは盲腸ではなく虫垂です。医学的には「虫垂炎」が正しい名称です。
10代から30代に多い病気ですが、子どもから高齢の方まで、どの年代でも起こります。放置すると虫垂に穴が開き(穿孔)、お腹全体に炎症が広がる腹膜炎へと進みます。
虫垂炎の症状と、典型的な経過
虫垂炎には、特徴的な経過があります。
1. みぞおち・へその周りの痛みから始まる
最初は、みぞおちやへその周りが漠然と痛みます。この段階では「胃の調子が悪い」「食あたりかな」と感じる方が多く、虫垂炎とは気づきにくいのが特徴です。吐き気や食欲の低下を伴います。
2. 痛みが右下腹部へ移動する
半日から1日ほどかけて、痛みがしだいに右下腹部へと移っていきます。この「痛みが移動する」という点が、虫垂炎を疑う最も大きな手がかりです。右下腹部を押すと強く痛み、手を離したときにさらに響くようになります。
3. 発熱し、痛みが強くなる
炎症が進むと37〜38度台の熱が出て、痛みも強くなります。歩いたり、咳をしたりするだけでお腹に響くようになります。
ただし、この経過はあくまで典型例です。虫垂の位置には個人差があり、背中側にある方や、骨盤の奥にある方では、痛む場所が変わります。また、高齢の方や妊娠中の方、乳幼児では、症状がはっきり出にくく、診断が難しいことがあります。
受診の目安
| 状態 | 受診の目安 |
| お腹全体が板のように硬い/高熱でぐったりする/冷や汗を伴う激痛が続く(穿孔・腹膜炎の可能性) | ためらわず救急外来へ(または119番) |
| 痛みが右下腹部に移ってきた/発熱・吐き気で食事がとれない | その日のうちに受診 |
| みぞおち〜へその鈍い痛みが続く | 早めに受診 |
痛みが急に軽くなったときも、要注意です
虫垂に穴が開いた直後、たまっていた圧が抜けて、一時的に痛みが和らぐことがあります。「治った」と思ってしまいがちですが、実際には腹膜炎へ進む危険な段階です。いったん軽くなった痛みが、数時間後に再び強くなり高熱が出た、という場合は、必ず受診してください。
虫垂炎の診断とCT検査
虫垂炎の診断では、問診・触診に加えて、血液検査とCT検査を組み合わせます。
血液検査
炎症があると、白血球やCRP(炎症反応の値)が上昇します。ただし、これだけでは虫垂炎と確定できません。他の病気でも上昇するためです。
CT検査
当院ではCT検査で、腫れた虫垂そのもの、周囲に広がった炎症、詰まった糞石、そして穿孔の有無を直接確認します。虫垂炎の診断において、CTは最も信頼できる検査です。
CT画像の読影は、院長が自ら行います。昭和医科大学横浜市北部病院 消化器センター(世界消化器内視鏡学会〈WEO〉が認定する国際的優良施設)で、多くの腹部CT診断の経験を積んだ日本消化器病学会の消化器病専門医です。
院内にCTを備えているため、診察の結果、必要と判断すればその日のうちに撮影し、当日中に所見をご説明します。他院へCTを撮りに行っていただく必要はありません。虫垂炎は時間との勝負になることがあり、当日に診断できることには大きな意味があります。
なお、妊娠中や妊娠の可能性がある方には、放射線被曝を避けるため、超音波検査(腹部エコー)などを優先します。
虫垂炎の治療
虫垂炎の治療には、大きく分けて2つの方法があります。炎症の程度によって選択します。
抗菌薬による治療(保存的治療)
炎症が軽く、穿孔していない段階であれば、抗菌薬で炎症を抑える治療が可能なことがあります。手術を避けられる一方で、再発することがあるという側面もあります。
手術
穿孔している場合や、炎症が強い場合には、虫垂を切除する手術が必要です。現在は、お腹に小さな穴を開けて行う腹腔鏡手術が主流です。
当院ではCT検査で炎症の程度と穿孔の有無を確認したうえで、治療方針をご説明します。手術が必要と判断した場合には、腹腔鏡手術に対応する近隣の高度医療機関へ、速やかにご紹介します。地域の基幹病院との連携体制を整えています。
費用の目安
医師が検査の必要性を判断した場合、CT検査には健康保険が適用されます。撮影部位や処置内容によって異なりますが、3割負担の方で約6,000円が目安です。
上記は目安の金額です。血液検査などを含む診察全体の費用は、内容によって異なります。詳しくは受診の際にスタッフへお尋ねください。
詳しくはCT検査の費用をご覧ください。
よくあるご質問
Q. 盲腸と虫垂炎は違うのですか。
同じ病気を指す言葉です。「盲腸」は俗称で、正確には盲腸から突き出た「虫垂」に炎症が起きているため、医学的には「虫垂炎」といいます。
Q. 虫垂炎は必ず手術になりますか。
いいえ。炎症が軽く、穿孔していない段階であれば、抗菌薬による治療で改善することがあります。一方、穿孔している場合や炎症が強い場合には手術が必要です。CT検査で炎症の程度と穿孔の有無を確認したうえで、方針をご説明します。
Q. どのくらいの時間で悪化しますか。
個人差がありますが、症状が始まってから穿孔に至るまで、早い場合は24〜72時間程度とされます。「痛みが右下腹部に移ってきた」「発熱してきた」という段階で、できるだけ早く受診することが大切です。
Q. CT検査は本当に当日に受けられますか。
当院は院内にマルチスライスCTを備えており、診察の結果、医師が必要と判断した場合には、その日のうちに撮影を行います。検査部位や内容によっては、後日あらためて詳細な結果をご報告する場合があります。
Q. 市販の痛み止めを飲んで様子を見てもよいですか。
おすすめしません。痛み止めで痛みの場所や強さがぼやけると、診断が難しくなります。また、痛みが一時的に治まっても、炎症そのものは進行していることがあります。受診を予定している場合は、できるだけ服用を控えてお越しください。
ご予約・アクセス
右下腹部の痛みや、虫垂炎が心配な症状がある方は、予約なしでもご来院いただけます。事前にWEB予約またはお電話でご連絡いただけますと、待ち時間の短縮につながります。
- WEB予約:24時間受付
- お電話:045-253-2112
- 所在地:横浜市南区南吉田町2-28(横浜コスタセイス1F)
- アクセス:市営地下鉄ブルーライン「吉野町駅」から徒歩3分/京急本線「黄金町駅」から徒歩7分
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- 診療時間:午前 9:00〜12:00/午後 15:00〜18:00(最終受付は診療終了30分前)
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