コラム
「胆石」と言われたことがある方へ。腹痛発作の原因とCTによる胆嚢評価
健康診断やエコー検査で「胆石があります」と言われ、「症状がないから様子を見ましょう」と言われたことはありませんか。実際、胆石は無症状のうちは経過観察となることが多いのですが、ある日突然、強烈な腹痛発作を引き起こすことがあります。この痛みは「胆石発作(胆道疝痛)」と呼ばれ、夜中に突然起こることも多く、非常に辛い症状です。
このページでは、胆石・胆嚢炎のリスクと、CT検査がどのように胆嚢の状態把握に役立つかについて解説します。経過観察中の方にも、定期的な画像評価をお勧めする理由をお伝えします。
胆石とはどんな病気か
胆石症(たんせきしょう)とは、胆嚢(たんのう)や胆管の中に結石(石)ができる病気です。胆嚢は肝臓の下にある小さな袋状の臓器で、脂肪の消化を助ける胆汁を蓄えています。この胆汁の成分が固まって石になったものが胆石です。
胆石があるだけでは多くの場合に自覚症状はありませんが、石が胆管を塞ぐと強い痛みが生じます。また、胆嚢が炎症を起こす「胆嚢炎」に進行すると、発熱・右上腹部痛・吐き気といった症状が現れ、入院・手術が必要になるケースもあります。
胆石発作とはどんな症状か
胆石発作の典型的な症状は、食後(特に脂っこい食事の後)に起こる右上腹部から背中・右肩にかけての強い痛みです。痛みは30分から数時間続くことがあり、冷や汗・吐き気・嘔吐を伴うこともあります。発熱が加わると、胆嚢炎や胆管炎の可能性が高くなります。
「以前にも同じような痛みがあったが、しばらくしたら治まった」という方は、胆石発作を繰り返している可能性があります。症状が繰り返される場合は、状態を確認するための画像検査を検討することをお勧めします。
CT検査で胆嚢の状態を詳しく把握できます
胆石の初期スクリーニングには腹部エコー(超音波検査)が使われることが多いですが、CT検査ではエコーだけでは把握しにくい情報を補完できます。胆嚢の炎症の程度・周囲の組織への波及・胆管の拡張の有無など、CT検査ならではの情報が得られます。
当院では高性能CTスキャンを院内に設置しており、腹部CTを即日実施できます。「エコーで胆石があると言われたが、その後どうなっているか気になる」という方や、「腹痛が繰り返される」という方は、一度CTでの評価をご検討ください。
胆石の経過観察中の方に定期チェックをお勧めする理由
無症状の胆石が症状を伴うようになる確率は年間1〜3%程度とされており、多くの場合は長期間無症状のまま経過します。ただし、以下のような状況では注意が必要です。
- 胆石が大きい(2〜3cm以上)場合、胆嚢がんのリスクが高まるとされています
- 胆嚢の壁が厚くなっていたり、ポリープを伴っていたりする場合は、より詳しい評価が必要です
- 長期間経過観察をしていても定期的な画像確認を行っていない場合、変化の見落としにつながる可能性があります
「胆石があると言われて数年経つが、最近また画像で確認していない」という方は、ぜひ当院でのCT検査をご検討ください。
こんな症状がある方は早めの受診を
以下のような症状がある方は、早めに受診されることをお勧めします。
- 食後に右上腹部や背中が痛くなる
- 吐き気・嘔吐を伴う腹痛がある
- 発熱と腹痛が重なっている
- 皮膚や白目が黄色くなってきた(黄疸)
- 以前に胆石発作があり、最近また痛みが出てきた
これらの症状は胆嚢炎・胆管炎・総胆管結石などの合併症のサインである可能性があります。早めの診察・CT検査で状態を確認することが、重篤化の予防につながります。
当院のCT検査について
当院は横浜市南区に位置し、横浜市営地下鉄ブルーライン・吉野町駅から徒歩3分、京急本線・黄金町駅から徒歩7分でアクセスできます。WEB予約は24時間対応しており、日曜診療にも対応しています。
CT検査は同日実施が可能で、検査当日に院長より結果をご説明します。胆石のことが気になっている方、腹痛が繰り返される方は、お気軽にご相談ください。