コラム
健康診断のレントゲンだけで大丈夫?肺がんCT検診(肺ドック)を受けるべき人
毎年の健康診断で胸部レントゲンを受けているから大丈夫、と思っていませんか。実は、胸部レントゲン検査では映り込みにくい場所に潜む初期の肺がんは、見逃されてしまうことが少なくありません。肺がんは日本人のがん死亡数で男性1位・女性2位を占める、非常に重篤な疾患です。
早期発見のためには、より精度の高い検査を選ぶことが重要です。当院では高性能CTスキャンを導入しており、胸部CT検査(肺ドック)を活用した肺がんの早期発見に取り組んでいます。
胸部レントゲンでは見逃されやすい肺がん
胸部レントゲンは肺の全体像を把握するのに有用ですが、肋骨や心臓の陰に隠れた部分の病変や、直径1cm以下の小さな結節は映り込みにくいという弱点があります。特に肺の末梢(端の方)や心臓の後ろ側に発生した早期肺がんは、レントゲンのみでは見つけることが難しいケースがあります。
実際、胸部レントゲン検診のみでは早期段階での発見率に限界があり、発見時にすでに進行がんであることも少なくないとされています。毎年「異常なし」という結果に安心するだけでなく、ご自身のリスク因子に応じた検査を選ぶことが大切です。
胸部CT検査(肺ドック)で発見できること
胸部CT検査では、肺の断面を薄いスライスで連続撮影することで、レントゲンでは見えにくい小さな結節や病変を高精度に描出することができます。発見につながる主な状態には次のようなものがあります。
- 初期の肺がん(小型結節・すりガラス状陰影)
- 肺気腫(COPD)の初期変化
- 気管支拡張症・気管支炎の状態
- 胸膜・縦隔の異常
- 大動脈・心臓周囲の状態
特に10mm以下の小型肺がんは、早期に発見・治療することで根治が期待できるため、CT検査による早期発見の意義は非常に大きいとされています。「すりガラス状陰影」と呼ばれる初期のサインも、CTであれば描出できます。
こんな方に特に肺ドックをおすすめします
肺がんのリスクは喫煙歴や年齢によって大きく異なります。以下に当てはまる方は、胸部CT検査(肺ドック)の受診をご検討ください。
- 喫煙歴がある方・現在喫煙中の方
- 家族(親兄弟)に肺がんになった方がいる
- 50歳以上で、これまで肺の精密検査を受けたことがない
- 過去にアスベスト(石綿)への暴露歴がある
- 長引く咳・痰・血痰・息切れが続いている
- 健康診断の胸部レントゲンで毎年「異常なし」だが不安を感じている
当院のCT検査について
当院では高性能CTスキャンを導入しており、胸部CT検査に即日対応しています。検査結果は院長が丁寧にご説明し、異常が疑われる場合は高度医療機関への紹介状を迅速に作成します。「健康診断でいつも異常なしと言われているが、一度しっかり調べてみたい」という方もお気軽にご相談ください。