コラム

CT検査

大動脈瘤・大動脈解離のリスク。高血圧の方が一度はCT検査を受けるべき理由

高血圧と診断されて薬を飲んでいるけれど、「血圧さえ下がれば大丈夫」と思っていませんか。実は高血圧が長く続くと、体の中で最も太い血管「大動脈」がじわじわとダメージを受け続けます。大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)や大動脈解離(だいどうみゃくかいり)は、ある日突然、命に関わる事態を引き起こす可能性のある病気です。

怖いのは、これらの病気が「沈黙の病気」とも呼ばれ、破裂・解離が起きるまでほとんど自覚症状がないことです。CT検査を受けることで、こうした大動脈の変化を事前に把握できる可能性があります。

大動脈瘤・大動脈解離とはどんな病気か

大動脈は心臓から全身に血液を送る太さ約2〜3cmの血管です。大動脈瘤とは、この大動脈の壁が弱くなり、こぶのように膨らんだ状態を指します。こぶが大きくなるほど破裂のリスクが高まり、破裂した場合は短時間で生命の危機に直結します。

大動脈解離は、大動脈の壁が内側から裂けてしまう病気です。突然の激烈な胸や背中の痛みで発症することが多く、緊急手術が必要になるケースも少なくありません。どちらも「普段まったく症状がない」まま進行することが大きな特徴です。

高血圧が大動脈に与えるダメージ

高血圧の状態が続くと、血管の壁には常に高い圧力がかかり続けます。この慢性的な圧力ストレスが血管壁を少しずつ傷つけ、動脈硬化や血管壁の脆弱化を引き起こします。その結果、大動脈瘤が形成されやすくなったり、血管壁が裂けやすい状態になったりするのです。

研究では、高血圧のある方は大動脈瘤・大動脈解離の発症リスクが高い傾向にあることが示されています。降圧薬でしっかり血圧をコントロールすることはもちろん大切ですが、それに加えて「大動脈の現状を画像で確認する」ことが早期発見につながります。

CT検査で大動脈の異常を確認できます

腹部・胸部のCT検査は、大動脈の形・太さ・状態を数分で確認できる検査です。レントゲンでは映しにくい血管の異常も、CTでは断面を詳細に描出できます。腹部大動脈瘤は「正常では3cm以下」とされており、CTで計測することでこぶの大きさを把握し、経過観察や治療の判断材料にできます。

当院では高性能CTスキャンを導入しており、胸部・腹部の撮影に即日対応しています。撮影後は院長が画像を確認し、その日のうちに結果をご説明します。造影剤を使用しない単純CTでも、大動脈瘤の存在や大きさをある程度把握することが可能です。

高血圧の方に特におすすめしたいケース

以下のような方は、一度CT検査で大動脈の状態を確認することを検討してみてください。

  • 高血圧の治療を受けているが、大動脈の検査を受けたことがない
  • 50歳以上で、長期間にわたり高血圧が続いている
  • 喫煙習慣がある、または過去に喫煙をしていた
  • 家族に大動脈瘤・大動脈解離にかかった方がいる
  • 動脈硬化・脂質異常症・糖尿病を合わせてお持ちの方

大動脈瘤が小さいうちに発見できれば、定期的なCT検査で経過を観察しながら、適切なタイミングで専門医療機関と連携することができます。

「症状がないから大丈夫」は危険なサイン

大動脈瘤・大動脈解離の怖さは、症状がないまま大きくなる点にあります。「先生に診てもらっているから安心」と思っていても、血圧のコントロールだけでは大動脈の形態変化は把握できません。CT検査という「画像で見る」ステップを加えることで、初めてリスクの全体像が見えてきます。

当院では、高血圧の定期通院の際に合わせてCT検査を受けることができます。「気になっていたけど言い出せなかった」という方も、遠慮なく受診時にご相談ください。

当院のCT検査について

当院は横浜市南区に位置し、横浜市営地下鉄ブルーライン・吉野町駅から徒歩3分、京急本線・黄金町駅から徒歩7分でアクセスできます。WEB予約は24時間対応しており、平日のお仕事帰りや日曜日の受診も可能です。

CT検査は予約制で実施しており、検査当日に結果をご説明します。高血圧の定期処方と合わせてCT検査を受けることで、効率よく健康管理を行えます。大動脈の状態が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

045-253-2112 09:00~12:00/15:00~18:00