コラム

大腸カメラ検査

家族に大腸がんの人がいる方へ。遺伝リスクと検査を受けるべき年齢の目安

「親が大腸がんだった」「兄弟に大腸がんの人がいる」そういった家族歴をお持ちの方は、自分のリスクが気になることでしょう。実際に大腸がんには遺伝的な背景が関係することがあり、家族歴がある方はそうでない方に比べてリスクが高まるとされています。

当院では消化器内科専門の院長がリスクに応じた検査プランをご提案しています。家族に大腸がんの方がいる場合は、早めの受診と定期検査をおすすめします。

大腸がんの遺伝リスクとは

大腸がんの発症には遺伝的要因と環境的要因の両方が関係しています。遺伝リスクの基本を理解しておきましょう。

大腸がんの約80〜85%は遺伝性でない「散発性大腸がん」ですが、残りの15〜20%は遺伝的素因が関係しているとされています。一親等(父・母・兄弟・子)に大腸がん患者がいる場合、発症リスクが約2〜3倍高まるとされています。

特に注目される遺伝性疾患として、「リンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス大腸がん)」と「家族性大腸腺腫症(FAP)」があります。これらは遺伝子変異によって大腸がんのリスクが極めて高くなる疾患であり、早期からの定期的な大腸カメラが特に重要です。

家族歴がある場合はいつから検査を受けるべきか

家族歴がある方は、一般の方より早い時期から検査を始めることが推奨されます。年齢の目安を知っておきましょう。

一般的には、一親等に大腸がん患者がいる場合、その方の発症年齢の10年前、または40歳のどちらか早い方を目安に大腸カメラの受診を始めることが推奨されます。例えば、親が50歳で大腸がんと診断された場合は、子どもは40歳から検査を始めることが目安になります。

リンチ症候群や家族性大腸腺腫症が疑われる場合は、20〜25歳からの定期的な大腸カメラが推奨されることもあります。家族歴の詳細(何人・何親等・何歳での発症)を医師に伝えた上で、個別の検査スケジュールを相談することが大切です。

遺伝性大腸がんの主な種類

遺伝性の大腸がんにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を知っておくと受診の参考になります。

「リンチ症候群」はMLH1・MSH2などのミスマッチ修復遺伝子の変異によって引き起こされる遺伝性疾患です。大腸がん以外にも子宮体がん・卵巣がん・胃がんなどのリスクも高まります。常染色体優性遺伝のため、親がリンチ症候群であれば子への伝達確率は50%です。

「家族性大腸腺腫症(FAP)」はAPC遺伝子の変異によって大腸に無数のポリープ(腺腫)が発生する疾患です。治療しなければほぼ全例で大腸がんに移行するとされており、早期からの継続的な内視鏡管理が必要です。

大腸カメラを定期的に受けることが最大の予防策

遺伝リスクがあっても、定期的な検査で早期発見・早期治療が可能です。検査を継続することが最善の予防策になります。

遺伝的リスクがあるからといって必ずしも大腸がんになるわけではありません。定期的な大腸カメラを受けてポリープを早期に切除し続けることで、大腸がんへの進行を大幅に抑えることができます。

当院ではAI搭載の大腸カメラで微細な病変も見逃さない検査体制を整えています。院長はAIを活用した大腸カメラ画像解析に関する論文執筆実績を持ち、遺伝リスクを含むハイリスク症例にも対応した診察を行っています。

家族歴が気になる方はまず受診を

リスクを把握し、適切なタイミングで検査を始めることが大腸がんから身を守る第一歩です。

「親が大腸がんだったから自分も心配」「何歳から検査すればいいか分からない」という方は、まず消化器内科で相談することをおすすめします。家族歴の内容をお伝えいただければ、リスクに応じた検査スケジュールをご提案します。

吉野町駅徒歩3分の当院では、鎮静剤を使った苦痛の少ない大腸カメラを実施しています。日曜検査対応・WEB予約24時間受付。家族歴のある方も安心してご相談ください。

045-253-2112 09:00~12:00/15:00~18:00