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腸閉塞(イレウス)
食べ物や消化液、ガスの通り道である腸が、何らかの原因でせき止められた状態が腸閉塞(イレウス)です。「お腹が張って苦しい」「吐き気が止まらない」「便もガスも出ない」――こうした症状が続くとき、腸の流れが滞っている可能性があります。
たかしな内科クリニックは、横浜市南区・吉野町駅から徒歩3分の内科・消化器内科です。院内にマルチスライスCTを備えており、腸閉塞が疑われる場合、診察したその日に、閉塞の有無と部位を画像で確認します。このページでは、腸閉塞の症状・原因・診断・治療についてご説明します。
腸閉塞(イレウス)とは
腸は、口から入った食べ物を消化・吸収し、便として送り出す、長い管です。この管のどこかが詰まったり、動きが止まったりして、内容物が先へ進めなくなった状態が腸閉塞です。
行き場を失った消化液やガスが腸にたまり、腸が異常に膨らみます。放置すると、腸の壁の血流が悪くなり、腸が壊死したり、破れて腹膜炎を起こしたりすることがあります。進行すると命に関わるため、早い診断と対応が重要です。
腸閉塞は、大きく2つのタイプに分けられます。
機械的イレウス(物理的に詰まるタイプ)
腸そのものが物理的にふさがれた状態です。最も多い原因は、過去の開腹手術後にできた癒着(腸どうしや腸と腹壁がくっつくこと)です。そのほか、大腸がんによる狭窄、腸がねじれる・はまり込むといった原因があります。
機能的イレウス(腸の動きが止まるタイプ)
腸そのものは詰まっていないものの、腸の動きが低下して、内容物が進まなくなった状態です。腹部の手術後や、腹膜炎などにともなって起こります。
腸閉塞の症状
腸閉塞では、次のような症状が現れます。
- お腹の張り:腸にガスや消化液がたまり、お腹が大きく膨らんで苦しくなります
- 腹痛:差し込むような痛みが、周期的に強くなったり弱まったりします
- 嘔吐:行き場を失った内容物が逆流し、吐き気・嘔吐が続きます。進行すると、便のようなにおいの物を吐くこともあります
- 排便・排ガスの停止:便もガスも出なくなります
「お腹の張り」「腹痛」「嘔吐」「便・ガスが出ない」――この4つがそろうときは、腸閉塞を強く疑います。
なお、お腹の張りだけであれば、便秘や過敏性腸症候群など、より頻度の高い原因のこともあります。それらについてはお腹が張って苦しい・ガスが溜まっている感じがする(腹部膨満感)もご覧ください。
受診の目安
| 状態 | 受診の目安 |
| 強い腹痛と嘔吐が続き便もガスも出ない/お腹が硬く張って激しく痛む/冷や汗でぐったりする | ためらわず救急外来へ(または119番) |
| お腹の張り・腹痛・嘔吐が続く/過去に開腹手術を受けている | その日のうちに受診 |
| お腹の張りが続くが、排便・排ガスはある | 早めに受診 |
とくに、腸の血流が途絶えるタイプの腸閉塞は時間との勝負になります。強い腹痛と嘔吐が続き、便もガスも出ない場合は、ためらわず受診してください。
腸閉塞の診断とCT検査
腸閉塞の診断では、症状の確認に加えて、画像検査が決め手になります。
CT検査
当院では、腸閉塞が疑われる場合、診察したその日にCTを撮影します。CT検査では、次のことがわかります。
- 腸のどこが、どの程度膨らんでいるか(閉塞の部位の見当がつきます)
- 詰まっている原因(癒着、腫瘍、ねじれなど)
血流が途絶えているタイプかどうかを見極めることは、治療方針を分ける最も重要なポイントです。CTは、この判断に欠かせません。
CT画像の読影は、院長が自ら行います。昭和医科大学横浜市北部病院 消化器センター(世界消化器内視鏡学会〈WEO〉が認定する国際的優良施設)で、多くの腹部CT診断の経験を積んだ日本消化器病学会の消化器病専門医です。撮影したその日のうちに所見をご説明します。
血液検査・レントゲン
炎症や脱水の程度、腸の状態を、血液検査やレントゲンでもあわせて確認します。
腸閉塞の治療
治療は、腸閉塞のタイプと重症度によって異なります。
保存的治療(手術をしない治療)
腸の血流が保たれている軽症の場合は、絶食して腸を休ませ、点滴で水分と栄養を補いながら回復を待ちます。鼻から細い管を入れて、たまった消化液やガスを抜く処置を行うこともあります。これらは入院のうえで行われます。
手術
腸の血流が途絶えている場合、大腸がんなどが原因の場合、保存的治療で改善しない場合には、手術が必要です。
当院では、CT検査で閉塞の部位・原因・腸の血流を確認し、緊急性を判断します。入院加療や手術が必要と判断した場合には、速やかに連携医療機関へご紹介します。地域の基幹病院との連携体制を整えており、緊急の対応が必要な場合にも、適切な医療へおつなぎします。
費用の目安
医師が検査の必要性を判断した場合、CT検査には健康保険が適用されます。撮影部位や処置内容によって異なりますが、3割負担の方で約6,000円が目安です。
上記は目安の金額です。血液検査などを含む診察全体の費用は、内容によって異なります。詳しくは受診の際にスタッフへお尋ねください。
詳しくはCT検査の費用をご覧ください。
よくあるご質問
Q. 昔、お腹の手術をしました。腸閉塞になりやすいのですか。
開腹手術を受けた方は、術後の癒着によって腸閉塞を起こしやすくなることが知られています。お腹の張り・腹痛・嘔吐・排便やガスの停止といった症状が続く場合は、腸閉塞の可能性を考えて、早めに受診してください。手術歴は、診断の重要な手がかりになりますので、必ずお伝えください。
Q. お腹が張っているだけでも、腸閉塞のことがありますか。
お腹の張りだけであれば、便秘や過敏性腸症候群など、頻度の高い原因であることが多いです。ただし、張りに加えて、腹痛・嘔吐・便やガスが出ないといった症状がそろう場合は、腸閉塞を疑う必要があります。症状が強い場合や、手術歴がある場合は、CT検査で確認することをおすすめします。
Q. CT検査は本当に当日に受けられますか。
当院は院内にマルチスライスCTを備えており、診察の結果、医師が必要と判断した場合には、その日のうちに撮影を行います。腸閉塞では、閉塞の部位や腸の血流を確認するうえでCTが有用です。検査部位や内容によっては、後日あらためて詳細な結果をご報告する場合があります。
Q. 腸閉塞は必ず手術になりますか。
いいえ。腸の血流が保たれている軽症の場合は、絶食と点滴で腸を休ませる保存的治療で改善することがあります(入院のうえで行います)。一方、腸の血流が途絶えている場合や、大腸がんなどが原因の場合には手術が必要です。CT検査でどちらのタイプかを見極め、適切な医療機関へおつなぎします。
ご予約・アクセス
お腹の張り・腹痛・嘔吐が続く方、過去の手術後に腸閉塞が心配な方は、予約なしでもご来院いただけます。事前にWEB予約またはお電話でご連絡いただけますと、待ち時間の短縮につながります。
- WEB予約:24時間受付
- お電話:045-253-2112
- 所在地:横浜市南区南吉田町2-28(横浜コスタセイス1F)
- アクセス:市営地下鉄ブルーライン「吉野町駅」から徒歩3分/京急本線「黄金町駅」から徒歩7分
- 駐車場:2台
- 診療時間:午前 9:00〜12:00/午後 15:00〜18:00(最終受付は診療終了30分前)
- 休診日:水曜終日・土曜午後・日曜午後