コラム
喉のつかえ・飲み込みにくさが続く方へ|食道がんの早期発見と胃カメラ
「食べ物が喉につかえる感じがする」「最近、飲み込みにくくなった」「喉に何かが引っかかっているような違和感がある」などの症状が続く場合、食道に何らかの異常が起きているサインである可能性があります。喉のつかえや飲み込みにくさ(嚥下障害)の原因はさまざまですが、中には食道がんなど早期発見が重要な疾患が関わっていることもあります。
当院では、院長の豊富な消化器内視鏡経験とAI搭載の高性能内視鏡を活かして、食道の状態を精密に確認する胃カメラ検査を提供しています。「念のため一度調べてみたい」という方も、ぜひご相談ください。
喉のつかえ・飲み込みにくさの主な原因
喉のつかえや飲み込みにくさは、複数の原因から起こります。消化器系・咽喉頭(のど)・神経系などさまざまな要因が絡み合っているため、症状だけで原因を特定することは困難です。まずは専門機関での検査が必要です。
消化器系の主な原因
- 食道がん(食道の内腔を狭める)
- 逆流性食道炎(炎症や瘢痕による食道の狭窄)
- 食道アカラシア(食道下部の筋肉がうまく弛緩しない疾患)
- 食道憩室(食道壁の一部が袋状に突出した状態)
- 食道ポリープ・食道腫瘍
その他の原因
喉(咽頭・喉頭)の炎症・腫瘍・甲状腺の腫大・食道周囲の血管・リンパ節の圧迫なども原因となります。また、精神的なストレスや不安が引き金となる「ヒステリー球(咽喉頭異常感症)」として、検査では異常なしでも症状を訴える場合もあります。
食道がんとはどんな病気か
食道がんは、食道の粘膜から発生するがんです。日本では食道の扁平上皮から発生する「扁平上皮がん」が多く、喫煙・飲酒が主要なリスク因子とされています。また、逆流性食道炎から進展する「バレット食道→食道腺がん」も近年増加傾向にあります。
食道がんの症状と特徴
食道がんの初期段階では、多くの場合ほとんど症状がありません。「飲み込むときに少し引っかかる感じ」程度の軽微な違和感を最初のサインとして訴える方もいますが、見逃されることも少なくありません。がんが大きくなるにつれて、飲み込みにくさが進行し、食物が通りにくくなり、体重減少・声のかすれ・胸や背中の痛みが現れてきます。
このような症状が出るころには進行がんになっていることが多いため、軽微な「喉のつかえ」の段階で胃カメラを受けることが早期発見への重要なステップとなります。
食道がんの早期発見が重要な理由
食道がんは早期(粘膜内・粘膜下層に限局する段階)に発見できれば、内視鏡的粘膜切除術(ESD・EMR)で食道を残したまま治療できる可能性があります。しかし進行すると、食道切除手術(開胸・開腹)・化学療法・放射線療法が必要になり、治療負担・合併症リスクが大幅に増加します。
早期食道がんは表面がわずかに変色している程度で、肉眼的には分かりにくい場合があります。高性能の内視鏡と専門的なトレーニングを受けた医師による観察が、早期発見には欠かせません。
胃カメラで食道を詳しく調べる
食道の異常を確認するうえで最も確実な検査が、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)です。胃カメラを使えば、食道全体の粘膜を詳細に観察し、異常な部位の組織採取(生検)も同時に行えます。
胃カメラ(上部消化管内視鏡)で分かること
胃カメラでは食道内腔の形態・粘膜の色調・表面の性状を詳しく確認できます。特殊光観察(NBI:狭帯域光観察)を使うことで、通常光では見えにくい早期がんの微細な血管パターンの変化を捉えることが可能です。食道がんが疑われる部位があれば、生検で確定診断につなげます。
当院ではAI画像解析システムを搭載した内視鏡を使用しており、微小な病変の検出精度を高めています。院長は昭和大学横浜市北部病院消化器センターでの豊富な内視鏡経験を持ち、食道病変の評価に精通しています。
こんな方は胃カメラをお勧めします
- 食べ物を飲み込むときに喉のつかえ感・引っかかり感がある
- 最近、飲み込みにくくなってきた
- 喉に何かが詰まっているような違和感が続いている
- 声がかすれてきた・食事の際に咳き込みやすくなった
- 逆流性食道炎の診断を受けている・長期間続いている
- 喫煙歴がある・毎日飲酒している
- 家族に食道がん・胃がんの方がいる
「少し気になる程度」という段階こそが、早期発見のチャンスです。症状を抱えたまま様子見を続けるより、一度胃カメラで確認することで安心につながります。当院ではWEB予約で気軽にご予約いただけます。