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消化器内科

胃ポリープ

胃ポリープについて

胃ポリープとは、胃の粘膜の一部が盛り上がり、イボのようになった病変の総称です。多くは良性であり、健康診断や人間ドックの胃カメラ検査などで偶然発見されることが一般的です。胃ポリープは主に、胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、胃腺腫の3つの種類に分けられます。胃底腺ポリープはピロリ菌感染のない綺麗な胃にできやすく、がん化するリスクは極めて低いとされています。

一方で、過形成性ポリープや胃腺腫は、ピロリ菌感染症や慢性胃炎(萎縮性胃炎)を背景として発生することが多く、一部は将来的に胃がんへと進行するリスクを伴うため注意が必要です。当院では専門医の視点でポリープの種類を正確に見極め、適切な方針をご提案いたします。

胃ポリープの症状について

胃ポリープはサイズが小さい初期の段階では、自覚症状が現れることはほとんどありません。しかし、ポリープが大きくなったり、表面から出血したりすることで、以下のような症状が見られることがあります。

  • 無症状(健康診断などで指摘されることが多い)
  • 胃の不快感や胃もたれ
  • みぞおちの痛み
  • 吐き気や嘔吐
  • 黒い便が出る(タール便)
  • 貧血や立ちくらみ

胃ポリープの診断と検査について

胃ポリープの有無や種類、がん化のリスクを正確に評価するためには、直接胃の中を観察する内視鏡検査が非常に重要となります。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

胃の中を直接観察し、ポリープの大きさや色、形、表面の模様を詳しく確認します。当院では鎮静剤を使用して眠っているような状態で受けられる苦痛の少ない検査や、極細スコープを用いた経口・経鼻の内視鏡検査など、患者様のご希望に合わせた方法を選択できます。必要に応じてポリープの一部を採取(生検)し、悪性細胞が含まれていないか病理診断を行います。

ピロリ菌検査

過形成性ポリープや胃腺腫が発見された場合、背景にピロリ菌感染が潜んでいる可能性が高いため、感染の有無を調べます。内視鏡検査時に採取した組織を用いる方法のほか、血液検査や尿検査、検便検査などを実施します。

血液検査

ポリープからの出血によって貧血が起きていないかを確認します。また、胃がんリスク検診(ABC検診)として血液検査を行い、ピロリ菌抗体とペプシノゲン値を測定することで、胃粘膜の萎縮度合いや将来的な胃がんのリスクを評価することが可能です。

胃ポリープの治療法について

ポリープの種類や大きさ、症状の有無、悪性の疑いがあるかどうかによって、治療方針は大きく異なります。

経過観察

がん化のリスクが極めて低い胃底腺ポリープや、サイズが小さく出血などの症状がない過形成性ポリープの場合は、すぐに切除する必要はありません。年に1回程度の定期的な胃カメラ検査を行い、大きさや形状に変化がないかを院長が慎重に確認していきます。

内視鏡的切除

サイズが大きく出血の原因となっている過形成性ポリープや、がん化のリスクがある胃腺腫、早期の胃がんが疑われる病変に対しては、内視鏡を用いた切除を検討します。高度な治療が必要と判断した場合は、連携する高度医療機関へスムーズにご紹介いたします。

薬物療法

ピロリ菌に感染していることが判明した場合は、胃酸の分泌を抑える薬と複数の抗菌薬を組み合わせた除菌治療を行います。除菌に成功することで、過形成性ポリープが自然に縮小・消失することが期待できるほか、新たなポリープや胃がんの発生リスクを抑えることができます。

胃ポリープの予防について

胃ポリープの発生には、胃内の環境や生活習慣が密接に関わっています。特に炎症を抑え、胃を健康な状態に保つことが予防の第一歩となります。

ピロリ菌の除菌と定期検査

胃ポリープおよび胃がんの最大の予防法は、ピロリ菌の早期発見と除菌です。除菌が完了した後も、過去の感染によって慢性胃炎が残っている場合があるため、当院にて年1回の胃カメラ検査を継続して受けることが重要です。

食生活と生活習慣の改善

塩分の摂りすぎや過度なアルコール摂取、喫煙などは胃の粘膜に負担をかけます。バランスの良い食事を心がけ、ストレスを溜めない生活を送ることが大切です。これらは高血圧症や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病の予防にもつながります。

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