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便が昔より細くなった・残便感がありスッキリしない
排便時に便が鉛筆のように細くなったり、トイレから出た後も便が残っているようなスッキリしない感覚(残便感)が続く場合、大腸や直腸の働きに何らかの異常が生じているサインの可能性があります。
一時的な便秘やストレスが原因となることもありますが、これらの症状が長引く場合は、腸管内を狭くしてしまうような深刻な病気が隠れていることもあるため、放置せずに医療機関で原因を確かめることが大切です。
便が昔より細くなった・残便感がありスッキリしない症状から考えられる主な疾患
便の形状の変化や排便後の違和感の背景には、大腸や直腸に関連するさまざまな病気が潜んでいる可能性があります。症状が続く場合は単なる便秘と自己判断せず、大腸がんや大腸ポリープといった疾患の可能性もありますので、早めの受診をおすすめします。当院では以下のような疾患を念頭に診察を行います。
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 過敏性腸症候群
- 痔核
便が昔より細くなった・残便感がありスッキリしない症状の診断と検査について
症状の原因を正確に特定し、適切な治療方針を決定するためには、大腸の粘膜の状態や腸管の形状を詳しく調べる必要があります。当院では、患者様のお身体への負担を最小限に抑えつつ、病気の早期発見と確定診断につながる精度の高い検査を提供しています。
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
便が細くなる、残便感があるといった症状の原因を調べる上で最も直接的で確実な検査です。肛門からスコープを挿入し、大腸の粘膜を直接観察して、がんやポリープ、炎症がないかを確認します。当院ではAIを導入した最新の内視鏡システムを使用しており、微小な病変の早期発見に努めています。また、水浸法やCO2送気を用いた痛みに配慮した検査を行っており、鎮静剤を使用することで眠っている間に苦痛なく検査を受けていただくことが可能です。検査中にポリープを発見した場合は、その場で日帰りポリープ切除(コールドポリペクトミー)を行うこともできます。
腹部CT検査
大腸の外側の状態や、他の臓器との位置関係、リンパ節の腫れなどを立体的に確認するために行います。大腸がんが疑われる場合などの精密検査として有用です。当院ではCT検査機器を導入しており、撮影時間が短く、即日での検査および診断結果のご説明が可能です。
便検査(便潜血検査)
便の表面に目に見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。大腸がんや大きな大腸ポリープ、炎症性の腸疾患などが出血の原因となることがあり、消化管からの出血の有無を確認するスクリーニングとして行います。
血液検査
貧血の有無や炎症反応の程度を確認します。持続する出血による貧血が起きていないか、体内に炎症反応が起きていないかを客観的な数値で評価し、総合的な診断の補助として活用します。
便が昔より細くなった・残便感がありスッキリしない症状の治療について(一般的な対応)
治療法は、検査によって特定された原因疾患によって大きく異なります。まずは検査で症状の根本的な原因を明らかにし、それぞれの病状に合わせた適切なアプローチを選択します。
内視鏡的治療
大腸カメラによる検査時にポリープが発見された場合は、日帰りでの切除手術(コールドポリペクトミー)が可能です。将来的にがん化するリスクのあるポリープを早期に切除することで、大腸がんの予防につながります。
薬物療法
過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎などの炎症性疾患、あるいは便秘が原因である場合は、腸の働きを整えるお薬や炎症を抑えるお薬を処方します。患者様の症状やライフスタイルに合わせて適切な内服薬を選択し、継続的な経過観察を行います。
生活習慣と排便習慣の指導
機能的な問題や慢性的な便秘の場合、食生活の見直しや適度な運動、ストレスの管理が症状改善に有効です。また、正しい排便習慣を身につけるためのアドバイスを行い、日常生活の中から腸内環境を整えるサポートを行います。
専門医療機関への連携
検査の結果、進行した大腸がんや高度な外科的治療が必要と判断された場合は、速やかに連携する高度医療機関や専門病院をご紹介し、スムーズに適切な治療へ移行できるよう手配いたします。
便が昔より細くなった・残便感がありスッキリしない症状で受診するタイミングと注意点
排便に関する症状は日常的に起こりやすいため、市販薬などで様子を見てしまう方も少なくありません。しかし、便の変化や残便感は、大腸の重大な病気を知らせる初期サインである可能性があります。
早めの受診が必要なケース
便が細い状態や残便感が数週間以上続いている場合や、血便が混じる、急激な体重減少がある、激しい腹痛を伴うといった場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。これらの症状は、大腸がんや大腸ポリープなどの疾患が進行している可能性を示唆しています。
自己判断での放置を避ける
痔や便秘だとご自身で思い込んで放置してしまうと、深刻な病気の発見が遅れてしまう恐れがあります。とくに40歳を過ぎると大腸がんのリスクが高まるため、これまで一度も大腸カメラを受けたことがない方は、症状の有無にかかわらず一度検査を検討されることを推奨します。
当院へのご相談について
排便に関するお悩みは、恥ずかしさから受診をためらわれる方もいらっしゃいますが、当院では患者様のプライバシーに十分配慮して診療を行っています。鎮静剤を使用した苦痛の少ない大腸カメラや、即日対応可能なCT検査など、安心して受診いただける環境を整えておりますので、少しでも気になる症状があればお気軽に院長までご相談ください。