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真っ黒い便(タール便)が出る
真っ黒でドロっとした便、海苔の佃煮のような便が出た――。これは「タール便」と呼ばれ、胃や十二指腸など上部消化管からの出血を示す、見逃してはいけないサインです。
出血した血液が胃酸と反応して黒く変色するため、便が黒くなります。タール便が出ているときは、体内で出血が続いていることがあり、気づかないうちに貧血が進んでいることもあります。
たかしな内科クリニックは、横浜市南区・吉野町駅から徒歩3分の内科・消化器内科です。鎮静剤を用いた苦痛の少ない胃カメラで、出血源を確認します。このページでは、タール便の原因と、受診の目安についてご説明します。
腹痛や、赤い血が混じる血便については便に血が混じる・血便・下血が出るもあわせてご覧ください。
タール便とは
正常な便は、茶色から黄土色をしています。真っ黒でつやのある、ねっとりとした便(タール便)が出た場合、その多くは胃や十二指腸からの出血が原因です。
胃や十二指腸で出た血液は、腸を通って便として出るまでの間に胃酸や消化液の作用を受け、黒く変色します。そのため、便が黒く見えるのです。
一方で、鉄剤(貧血の薬)や一部の胃薬、イカ墨などの食べ物で、便が黒くなることもあります。これらは出血ではありません。ただ、見た目だけで「出血による黒い便」と「食べ物・薬による黒い便」を区別することは難しいため、心当たりのない黒い便が出たときは、確かめておくことが大切です。
タール便で考えられる主な原因
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
タール便の原因として代表的なものです。胃や十二指腸の粘膜がえぐれて出血します。ピロリ菌感染や、痛み止め(NSAIDs)の服用、ストレスなどが背景にあることがあります。みぞおちの痛みを伴うこともあれば、出血が主な症状のこともあります。
胃がん
胃がんの表面から出血し、タール便として現れることがあります。初期には自覚症状が乏しいため、タール便が発見のきっかけになることもあります。
→ 胃がん
逆流性食道炎・食道の出血
食道の炎症やただれから出血することがあります。
→ 逆流性食道炎
そのほか
まれに、小腸や大腸の右側(奥のほう)からの出血でも、便が黒くなることがあります。
受診の目安
| 状態 | 受診の目安 |
| タール便に加えて、めまい・立ちくらみ・息切れ・冷や汗がある/強い腹痛や吐き気を伴う/吐いたものに血が混じる | ためらわず救急外来へ(または119番) |
| 心当たりのない真っ黒い便が出た/みぞおちの痛みを伴う/黒い便が続く | その日のうち〜早めに受診 |
| 鉄剤や胃薬を飲んでいて便が黒い(体調に変化はない) | 服用中の薬を確認のうえ、気になれば受診 |
タール便は、体内で出血が起きているサインのことがあります。とくに、めまいや立ちくらみ、息切れを伴う場合は、貧血が進んでいる可能性があり、急を要します。ためらわず受診してください。
タール便の検査
出血源を確かめるため、次の検査を行います。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)
タール便の原因として最も疑われる、胃や十二指腸の出血源を直接確認する検査です。当院では鎮静剤(静脈内鎮静法)を用い、うとうとした状態で受けていただけます。経鼻・経口や極細スコープなど、状態やご希望に合わせて対応します。
検査中に出血している部位が見つかった場合は、その場で止血の処置を行うことがあります。
血液検査
出血によって貧血が進んでいないか、その程度を確認します。タール便が出ているときは、気づかないうちに血液が失われていることがあるため、全身の状態を把握するうえで欠かせません。
大腸カメラ・腹部CT検査
胃カメラで異常が見つからない場合や、ほかの部位の出血が疑われる場合には、大腸カメラやCT検査を検討します。CTは、診察の結果必要と判断すれば、その日のうちに撮影できます。
なお、胃カメラ・大腸カメラは事前の準備が必要なため、原則として後日のご予約となります。ただし、出血が続いていて緊急性が高いと判断した場合は、連携医療機関での対応を含めて速やかに手配します。
検査でわかったあとの治療
出血の原因に応じて、治療を行います。
- 出血が続いている場合 → 胃カメラで出血部位を確認し、その場で止血の処置(クリップなど)を行うことがあります
- 胃・十二指腸潰瘍 → 胃酸を抑える薬で潰瘍の治癒を促します。ピロリ菌感染がある場合は、粘膜が回復したのちに除菌治療を行います
- 胃がんなど、手術や専門的な治療が必要な場合 → 速やかに連携医療機関へご紹介します
当院は、地域の基幹病院との連携体制を整えています。まずは出血源を確認し、必要な治療へつなぎます。
費用の目安
胃カメラ検査、CT検査には健康保険が適用されます。CT検査は3割負担の方で約6,000円が目安です。胃カメラの費用は、観察のみか、組織検査や処置を行うかによって異なります。
上記は目安の金額です。詳しくは受診の際にスタッフへお尋ねください。
よくあるご質問
Q. 便が黒いのですが、貧血の薬(鉄剤)を飲んでいます。これも出血ですか。
鉄剤を服用していると、便が黒くなることがあります。これは出血によるものではありません。ただし、見た目だけでは出血による黒い便と区別が難しいため、心当たりのない黒い便が出たときや、めまい・立ちくらみなど体調の変化を伴うときは、受診して確かめることをおすすめします。
Q. タール便が出ましたが、今は体調に問題ありません。様子を見てもよいですか。
様子を見るのはおすすめしません。タール便は、体内で出血が起きているサインのことがあります。今は落ち着いていても、出血が続いていたり、再び出血したりすることがあります。心当たりのない真っ黒い便が出た場合は、早めに受診してください。
Q. 検査はその日のうちに受けられますか。
診察と血液検査、必要に応じたCT検査は当日に行えます。一方、胃カメラは事前の準備(絶食など)が必要なため、原則として後日のご予約となります。ただし、出血が続いていて緊急性が高いと判断した場合は、速やかに対応を手配します。
Q. 胃カメラは苦しくありませんか。
当院では鎮静剤(静脈内鎮静法)を用い、うとうとした状態で受けていただけます。経鼻・経口や極細スコープなど、状態やご希望に合わせて対応します。過去につらい思いをされた方も、ご相談ください。
ご予約・アクセス
真っ黒い便(タール便)が出た方は、どうぞお早めにご相談ください。事前にWEB予約またはお電話でご連絡いただけますと、待ち時間の短縮につながります。
- WEB予約:24時間受付
- お電話:045-253-2112
- 所在地:横浜市南区南吉田町2-28(横浜コスタセイス1F)
- アクセス:市営地下鉄ブルーライン「吉野町駅」から徒歩3分/京急本線「黄金町駅」から徒歩7分
- 駐車場:2台
- 日曜日:午前は完全予約制。日曜の内視鏡検査に対応しています