コラム

CT検査

長引く咳や痰、ただの風邪?COPD(肺気腫)や肺炎をCTで詳しく調べる

「風邪をひいてから咳が止まらない」「もう何週間も痰が続いている」という症状が続いている方はいませんか。2〜3週間以上続く咳は「遷延性咳嗽(せんえんせいがいそう)」と呼ばれ、単なる風邪の残存ではなく、肺炎・COPD・喘息・気管支炎・肺がんなど、別の疾患が隠れている可能性があります。

当院では胸部CT検査を用いて、胸部レントゲンでは判別しにくい肺の状態を詳細に評価しています。「ただの咳」と放置せず、症状が続くようであれば早めにご相談ください。

長引く咳の原因となる主な疾患

咳が長引く原因はさまざまです。内科的に重要な疾患として、以下のものが挙げられます。

  • 肺炎:細菌やウイルスによる肺の感染症。高齢者では症状が軽く見逃されることも
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患):肺気腫や慢性気管支炎を含む。喫煙歴がある方に多い
  • 気管支喘息:成人でも発症・悪化する。咳が夜間〜早朝に強い
  • 肺がん:早期では無症状なことも多いが、咳・血痰が続く場合は注意
  • 間質性肺炎:乾いた咳と労作時の息切れが特徴。特発性のものもある
  • 結核:近年も感染者が報告される。長引く咳・発熱・体重減少に注意

これらの疾患は症状が似ていることが多く、胸部レントゲンだけでは区別が難しいケースもあります。胸部CTによる精密評価が診断に有用です。

COPDの診断にCT検査が重要な理由

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、タバコの煙などの有害物質を長期間吸い込むことで気道や肺胞に炎症が生じ、息切れや咳・痰が慢性的に続く疾患です。日本では推定500万人以上の患者がいるとされながら、治療を受けている方は少数にとどまっているとされています。

COPDの早期は胸部レントゲンでは異常を指摘しにくい場合があります。胸部CT検査では肺気腫の分布・程度・気道壁の肥厚などを詳細に評価でき、早期のCOPD変化を捉えるのに有用です。正しく診断し、禁煙指導や気管支拡張薬による治療を早めに開始することが病気の進行を抑えるために重要です。

肺炎の診断と胸部CTの役割

肺炎は細菌やウイルスが肺に感染して起こる炎症です。発熱・咳・痰・息切れが主な症状ですが、高齢者や免疫力が低下している方では典型的な症状が現れにくいことがあります。胸部レントゲンで陰影が確認できても、その範囲や性状の詳細はCTの方が正確に評価できます。

特に誤嚥性肺炎(食べ物や飲み物が誤って気管に入ることで起こる肺炎)は高齢者に多く、胸部CTで病変の場所・広がりを確認することが治療方針の決定に役立ちます。

こんな症状が続く方はご受診を

以下に当てはまる方は、胸部CT検査による精密評価をお勧めします。

  • 2〜3週間以上咳・痰が続いている
  • 喫煙歴がある・現在も喫煙中
  • 息切れ・動くと呼吸が苦しい感じがある
  • 血痰(血が混じった痰)が出た
  • 発熱・倦怠感・体重減少が続いている
  • 健康診断の胸部レントゲンで「異常あり」と指摘された

当院の胸部CT検査と受診案内

当院では高性能CTスキャンを導入しており、胸部CT検査による呼吸器疾患の精密評価を行っています。検査結果は院長が直接ご説明し、専門医での診療が必要な場合は高度医療機関へ速やかにご紹介します。「咳が長引いているが受診するほどでもないかと思っていた」という方もお気軽にご相談ください。

045-253-2112 09:00~12:00/15:00~18:00