コラム

胃カメラ検査

ピロリ菌除菌すれば胃がんにならない?除菌後の「定期検査」が必要な理由

「ピロリ菌を除菌したから、もう胃がんの心配はない」と思っていませんか。ピロリ菌の除菌は胃がんリスクを下げる効果が認められていますが、除菌後もゼロになるわけではありません。除菌済みであっても、定期的な胃カメラ検査が必要な理由があります。

この記事では、ピロリ菌除菌後のリスクと、定期検査の重要性についてご説明します。

ピロリ菌除菌で胃がんリスクは下がるが、ゼロにはならない

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃の粘膜に感染し、慢性胃炎・胃潰瘍・胃がんの原因となることが知られています。除菌治療によってピロリ菌を排除することで、胃がんの発症リスクを下げることが複数の研究で示されています。

除菌後も胃がんが発症する理由

除菌以前にすでに胃の粘膜に「萎縮性胃炎」が生じていた場合、除菌後もその粘膜の変化(腸上皮化生など)は残ります。こうした変化が残っている粘膜では、除菌後も胃がんが発生する可能性があります。特に、萎縮が広範囲に及んでいる方や、除菌前から長年にわたってピロリ菌感染が続いていた方は、除菌後のリスクが相対的に高い傾向があります。

除菌後の定期検査が推奨される方

以下に該当する方は、除菌後も定期的な胃カメラ検査を受けることをお勧めします。

  • 萎縮性胃炎・腸上皮化生がある方
  • 除菌前にすでに胃潰瘍・十二指腸潰瘍があった方
  • 胃がんや食道がんの家族歴がある方
  • 長期間のピロリ菌感染が疑われる方(40歳以上での感染など)
  • 過去の胃カメラ検査で「異型上皮」「低異型度」などの指摘を受けた方

除菌後はどれくらいの頻度で検査を受ければいいか

除菌後の検査頻度は、個人のリスクや萎縮の程度によって異なります。一般的な目安として、萎縮性胃炎がある方は年1回程度、萎縮が軽度な方は2〜3年に1回程度の定期検査が推奨されることが多いです。主治医の判断によって推奨される間隔は変わりますので、検査後に医師に確認することをお勧めします。

まとめ

ピロリ菌の除菌は大切な予防策ですが、「除菌=完治・安心」ではありません。除菌後の粘膜の状態によっては、引き続き定期的な胃カメラ検査が重要です。

当院では除菌後のフォローアップ検査にも対応しており、AI画像解析システムを搭載した内視鏡で粘膜の変化を丁寧に観察しています。鎮静剤を使用した検査も可能で、日曜日も内視鏡検査を実施しています。WEB予約は24時間受け付けています。

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