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骨粗しょう症
骨粗しょう症について
骨粗しょう症は、骨の量や密度が低下し、骨がスカスカになってもろくなる疾患です。骨の強度が下がることで、わずかな衝撃や日常生活の動作だけでも骨折しやすくなります。初期段階では自覚症状がほとんどなく、骨折して初めて気づくことも少なくありません。特に女性は、閉経に伴う女性ホルモンの減少によって骨密度が急激に低下するため注意が必要です。また、加齢だけでなく、糖尿病や慢性腎臓病などの生活習慣病、胃腸の疾患などが原因となって二次的に骨粗しょう症を引き起こすこともあり、全身の健康状態と密接に関わっています。
骨粗しょう症の症状について
骨粗しょう症は「沈黙の病気」とも呼ばれ、初期にはほとんど症状が現れません。進行すると以下のような症状や変化に気づくことがあります。
- 背中や腰が丸く曲がってきた
- 以前に比べて身長が縮んだ気がする
- 背中や腰に重い痛みや鈍痛がある
- 立ち上がるときや重いものを持ったときに背骨周辺が痛む
- つまずいて手をついた程度の軽い転倒で骨折してしまった
- 背骨の変形によって内臓が圧迫され、胃もたれや胸焼けがする
骨粗しょう症の診断と検査について
骨粗しょう症の正確な診断と、他の疾患が潜んでいないかを確認するために、当院では患者様の状態に合わせた検査を行います。
骨密度検査
骨の強さの指標となる骨密度を測定する専用の検査です。ご自身の骨密度が同年代の平均や若年成人と比べてどの程度の水準にあるかを数値化し、骨粗しょう症の確定診断や今後の骨折リスクを評価します。
血液検査・尿検査
骨が新しく作られる働きと、古くなった骨が溶かされる働きのバランス(骨代謝マーカー)を調べます。また、糖尿病や甲状腺の異常など、骨を弱くする他の内科疾患が隠れていないかを除外診断するためにも重要な検査です。
CT検査
当院では即日検査が可能なCTを導入しています。急な腰や背中の痛みがある場合、それが骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折なのか、あるいは膵炎や胆嚢炎などの消化器疾患による関連痛なのかを迅速に見極めることができます。
内視鏡検査
骨粗しょう症による背骨の変形が胃腸を圧迫し、胃もたれや腹部膨満感を引き起こすことがあります。また、カルシウムなどの栄養吸収不良を伴う慢性胃炎や大腸の病気が疑われる場合、当院では鎮静剤を使用した苦しくない胃カメラや、AIを導入した精度の高い大腸カメラを実施し、消化管の異常を正確に診断します。
骨粗しょう症の治療法について
骨粗しょう症の治療は、骨密度の低下を防ぎ、骨折を予防して健康的な日常生活を維持することが最大の目的です。
薬物療法
患者様の骨密度の状態や年齢に合わせて最適なお薬を選択します。骨が溶け出すのを抑える薬、新しい骨を作る働きを助ける薬、腸管からのカルシウム吸収を促す活性型ビタミンD3製剤などを用いて治療を行います。また、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病が併発している場合は、それらの全身管理を並行して行うことが骨の健康維持にも繋がります。
食事療法
骨の材料となるカルシウムをはじめ、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨の形成を促すビタミンKなどの栄養素を日々の食事からバランスよく摂取できるようアドバイスを行います。
運動療法
骨は物理的な刺激を受けることで強くなる性質があります。無理のない範囲でウォーキングなどの適度な運動を取り入れ、骨の強度を保つとともに、転倒を防ぐための筋力とバランス感覚を維持するよう指導いたします。
骨粗しょう症の予防について
骨粗しょう症を防ぐためには、症状がないうちからの早期発見と、日々の生活習慣の見直しが欠かせません。
定期的な骨密度検査
骨の健康状態を客観的に把握することが予防の第一歩です。特に閉経を迎えた女性や、生活習慣病を指摘されている方は、定期的に骨密度検査を受けることで、骨がもろくなる前に適切な対策を打つことができます。
胃腸の健康維持
丈夫な骨を作るためのカルシウムやビタミンは、胃腸で正しく消化・吸収される必要があります。胃もたれ、胸焼け、便秘や下痢といった症状が続く場合は、栄養が十分に吸収されていない可能性があります。少しでもお腹の不調を感じたら、当院の胃カメラや大腸カメラで定期的に検査を行い、胃腸を健康に保つことも骨粗しょう症予防に役立ちます。
生活習慣の改善
バランスの取れた食事と適度な運動の継続が基本となります。過度な飲酒や喫煙は骨粗しょう症のリスクを上昇させるため、当院では一般内科の視点からも生活習慣全体の見直しをサポートし、地域の皆様の健康寿命を延ばすお手伝いをいたします。